実用性抜群の重厚なアウター。バブアーのノーティック・ワックスジャケット。

2022年1月22日

は船乗りではありません(もちろん)。

なので、船上での過酷な生活を経験したこともありませんし、

海上に2時間以上 居たことすらありません。

しかし、海を航海する人たちがどれほど危険な環境に晒されているのか、想像することはできます。


彼らにとって、ナイフやロープ、双眼鏡といった「道具」はもちろん大切でしょうが、機能としての「衣類」も同様に大切なモノでしょう。

海上での過酷な自然環境(主に強風と多量の海水)から身を守らなければなりませんからね。

バブアーのノーティック ワックス ジャケット

Barbour / NAUTIC WAX JACKET(MWX1864)

バブアーのラインナップの中で 最も分厚い8オンスのワックスドコットンで作られたこのジャケット。

コレをこのまま着用して航海にも出られるほどの強度を持つジャケットです(出ないけど)。

商品名は「Nautic Wax Jacket」。

「Nautic」は「航海の / 船員の」といった意味なので、「航海用ワックスジャケット」「船員のワックスジャケット」というようなニュアンスですね。

サイドから。

Barbour(バブアー)というブランドが持つイメージの解釈は(もちろん)人それぞれです。

お洒落着として使うもよし、防寒着として使うもよし、といった具合に。

リーバイスのジーンズが かつては鉱山などで働く労働者の作業着であったのと同様に、バブアーも元々は漁師や港湾で働く労働者のための衣類でした。

バブアーといえば、

「ハンティング用のジャケットを製作しているブランド」
「英国王室 御用達のアウターブランド」

といったイメージがどうしても色濃いように思いますが、

ブランドとしての元来の目的は、海で働く労働者のためのアウターを製作することだった、というわけです。

ブランドタグは内側の背中に配置されています。
有名なロイヤルワラント(英国王室御用達)の紋章が3つ記されています。

表地のコットンは防水オイルによる処理が施されたオイルドコットン。

もちろん、海水や雨水から少しでも身を守るためのものです。

バブアーではお馴染みのワックス加工の この仕様。

ベタつき感があることから 好みが分かれる要素のひとつですが、

本品はベタつきがそれほどないため、街での普段使いでも気になりません。

分厚い8オンスものオイルドコットンは 羽織るとずっしりと重く、そして、頑丈です。

通り魔くんが不意に刃物で奇襲をしてきたとしても 弾き飛ばせるぐらいの分厚さがあります(言い過ぎか)。

よろいのように頑丈な生地は、船上はもちろんのこと戦場でも活躍しそうな勢いです(ダジャレね)。

しっとりとワックスが染み込んでいる程度のベタつき感なので使いやすい。
例えるなら、完全に乾燥しきってないブリーフのようなしっとり感です。

人気は無い(と思う)

本品はお洒落着として着るバブアーというよりは、

実用性を求めて着るバブアー、という立ち位置のアイテムかなと思います。

多くの人が想像する、「バブアーと言えばコレだよね」的なデザインではありませんが、防寒性、防風性、防水性に優れています。

特に、防寒性と防風性には秀でています。

首元までしっかりと閉まるので強風の日も へっちゃら。

実用的な機能が備わっている反面、デザインは野暮ったく、もっさりした印象。

個人的にはそこも魅力・・・・・だと思っているので気になりませんが、

一般的にはあまり人気の無いモデルでしょう。

(バブアーのデザイナー陣、すまん。)

その他ディテール

さ。

ここからはディテールを見てみましょう。

ジップは画像のように、YKK社製のダブルジップ仕様。

(2人の実父じっぷという意味ではない。)

ロゴ入りのジップトップは円状のホルダーのようになっていて、手袋をしていても開閉がしやすいデザインになっています。


続いて、袖口。

袖口を裏返すとコーデュロイになっています。


また、左側をサイドから見てみると肩に補強のための(?)ヨークが配されていることが分かります。

船の作業員は重たい荷物を肩からげることも多くありそうなので納得です。

(全然違う用途だったりして…。)

肩のヨーク部分。分厚くて頑丈です。
左腕にはレザーのブランドロゴパッチが付いています。

ロゴ入りのボタン。
アンティーク調でカッコいいです。

内側は、上半分がフリース素材。
下半分は2オンスのキルティングナイロン素材。
暖かいです。

内側にはグレーのポケットも付いています。

あ、ポケットの下に何か書いていますね。

どうやら、ケア方法について書かれた説明のようです。

これね。

テカテカと光に反射して読みづらいですが、せっかくなので 下記に訳しておきます。

バブアーのケアについて。

バブアーのワックスドコットン製品は、着用回数や使用方法によってリプルーフ(防水オイルを再び塗り入れること)を行う頻度が異なります。
末永くご利用いただくためには定期的に製品をチェックしてください。
例えば月に1回程度、虫が付着する恐れのある乾燥した部分が無いかどうか確認をしてください。特に、肩や縫い目などの摩擦が起こりやすい部分(ポケット、袖のしわ、ズボンの場合は足の内側やひざ、など)に注意してください。
定期的に製品全体をバブアー純正ワックスでリプルーフを行ってください。
純正ではないワックスはリプルーフの効果が薄く、製品にダメージを及ぼす恐れがあるため、必ずバブアーの純正品のみをお使いください。
また、弊社のサービスセンターに製品を送っていただくことも可能です(=アフターケアを受けられるという意味)。

・石鹸、洗剤、溶剤、お湯を使って洗わないでください。
・ドライクリーニング、洗濯糊の使用、アイロンはしないでください。
・洗濯機で洗わないでください。
・濡れた状態で密封しないでください。
・暖房器具、直火、人工熱での乾燥はしないでください。
・製品を縫う必要がある場合はその箇所を必ずリプルーフしてください。
・汚れや砂を払い落としてから、水を含ませたスポンジでケアしてください。
・乾燥した風通しの良い場所に干して乾かしてください。

伝統的な製造方法のワックスドコットンのため、オイルが他の素材に移る恐れがあります。
そのため、薄い素材のものと一緒に使用する場合は注意してください(特に暖かい場所では特に注意してください)。
詳細については、ケアとアフターサービスについて記載した説明書を参照してください。

意訳するニュアンスが難しかったですが、ザっとこんな感じです。

爆笑するような内容のことは特段書いておらず、あくまでも汎用的な注意事項ですね。

期待した私がバカでした。

まとめ

今回は、バブアーらしさがそれほど無い・・・・・ バブアーのノーティック・ジャケットをご紹介しました。

圧倒的な強度を誇る8オンスのワックスドコットンが一番の魅力です。

とにかく、強度がすごい。

悪天候の真冬でもきっとビクともしないでしょう。

長年着ていくと、どのような経年変化が表れてくるのかも興味深いです。

これを着て航海に出るとさぞかしカッコいいでしょうが、

私はすぐに船酔いをするのできっと「後悔」することでしょう。

ちゃん、ちゃん♪

スペック

Continue Reading

関連

TAG

キーワード

Contact

お問い合わせ

当私物へのご質問など、
インスタグラム、もしくは下記お問い合わせフォームからご遠慮なくお問い合わせください。