ノスタルジーを抱きしめて。ベルルッティのトゥジュール ミニ スクリットデニムトートバッグ。

2022年9月30日

BERLUTI / 254947

郷である大阪から東京に出てきたのは22歳の冬でした(たぶん)

お金が無かったので高速夜行バス(※1)にて上京。

深夜に大阪を発ち 早朝に東京駅に到着する あの過酷な乗り物です。

乗り物酔いをするのを恐れて 酔い止めを事前に飲んでから乗車したことを今でもはっきりと覚えています。
そんなところ 覚えておかなくてもよいのですがね。

もうひとつ、
私の中で強烈なインパクトとして記憶に残っていること。

それは、東京の壮大さ

早朝5時ごろ、バス車内のアナウンスで「これから首都高に入ります。あと30分ほどで終点の東京駅です。」というアナウンスが流れました。
(今思うとおそらく用賀の料金所です。)

カーテンを引き、冬のまだほとんど真っ暗な外をのぞいてみると 目の前にはビルだらけ

「わぁ、東京だ(東京や)
という なんとも若く、そして愚直な感想を抱きました。

ただ、私も日本で第2の・・・都市とされる大阪で生まれ育ってきました。
ビルなんて慣れっこです。
人混みも慣れっこです。
ネオンや、車の数や、都会に映る何から何まで慣れっこです。

そう思っていたんです、東京に出てくるまでは。

そのまま飽きることなく 終点の東京駅までずっと外を眺めていましたが、

その間、

ずっと ずっと、

ビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビルビル

ビ ル !

ビルーーーーーーッ!

渋滞でノロノロ走っているわけでもないのに 30分間ずっとビルです。

こりゃ無理だ、大阪が勝てるわけがない。
そう思ったのと同時に、
東京か、これはワールドクラスだわ。
と思いました。

これが、私と東京との出会いです。

なんだ 急に。

ベルルッティのデニムトートバッグ

一体全体、いきなり何の話なのだ?
という書き出し、失礼しました。

しかし ふと、若かりし頃を思い出し(まだ若いけど)、ノスタルジックでセンチメンタルな気分になることがあるのです。

夏の終わりを告げる秋風が吹き始めるとき。
大都会のビルの隙間から真っ赤な夕日が見えるとき。
そんなときにふと、このしみじみモードおちいります。

そして多くの場合、電車や街の中で「今からラーメンでも食べに行かね?ギャハハハハなどと騒ぐ男性(時として女性)が放つ 夢もへったくれもないセリフが私をしみじみワールドから現実へと引き戻します。

あ、でも、彼らに感謝もしておるのだぞ。

しみじみワールドにずっと居てはならぬものな。

というわけで 現実に戻りつつ、例のごとく私物を紹介します(ただいま、私)


今回、紹介をするのはコレ。

ベルルッティの「トゥジュール ミニ スクリットデニムトートバッグ」です。

トゥジュール(toujours)とはフランス語で《いつも》という意味。

いつもカバン」です。直訳ダサ。

BERLUTI / トゥジュール ミニ スクリットデニムトートバッグ(254947)

ネットで見て、なんとなくピン・・ときて、銀座のベルルッティまでダッシュで行って購入しました。

こういった直感的な感性は失いたくないものです。

なぜ銀座の・・・ベルルッティへ行ったかというと、このバッグ、銀座店限定の品とのこと。

正確には「公式オンライン&銀座店限定」なので ネットでもポチッと買えるわけですが、やはりモノは実物を見るべきです。

そして、できることなら店舗の内装を楽しみ、ブランドの世界観を楽しみ、店員との会話を楽しみ、それらを総合的に判断し、納得して購入するのが最も心地良いです。(よね?)

言わずもがな、それらすべてに納得ができたので購入したわけです。


本体のメイン素材はぐるりと一周 デニム素材

ベルルッティお馴染みのスクリットのデザインがデニム地に描かれています。かっこいい。
後ろ側もこのように前面と同じようなデザイン。

全体的にどこか温かみのある印象を受けます。

レザーとのカラー相性の妙でしょうか。

レザー部分は焦げ茶色。渋くてかっこいい。

ちなみに、レザーのこの持ち手はパタンと折れる(畳める?)仕様です。

別に特筆すべきことでもないか。

サイドから底にかけての素材はレザーです。

ベルルッティの上品で上質なレザーが地面に付いてしまうのはもったいないことですが、それを遠慮して使わないことの方がもったいないので気にせずガンガン地面に置きます(便所以外)

底はレザー。滑らかで美しい。

私が一番気に入っているところは サイドのレザー。
の、ブランドネーム刻印部分。

ココの
ココ!

上手に焼けたホットケーキのような色合いで、見ているだけでお腹が鳴りそうです(鳴ります)。
美味しそう…。

溶かしたバターを垂らすとなお良いでしょうが、このバッグにはNever Do Thatです(なぜ英語)

使い勝手

使い勝手について。

私は この手の”ざっくり使えるトート”が大好きなので使い勝手については 文句の「も」の字もないです。

ガバッと大きく開くので 思い出も何でも入る。ノスタルジー。
開閉はマグネット式。
ファスナーなどで全閉する仕様ではないのが好み。
内ポケットもしっかり完備。ぬかりなし。

外側の前面には、トゥジュールのデザイン特徴のひとつとも言えるオープンポケットが付いています。

コレね。
きちんとレザーで縁取られていて良いですね。

このポケットの用途は何でしょうか?
現代だと スマートフォンやリップクリームなどの小物用ですかね。

私はこのポケットは使わないのですが、
ぐにゅっと押し込めばハムスターぐらいは入るなぁと、最初にこのバッグを見たときからそればかりを考えていました

ん~、これまたノスタルジー。

まとめ

まとめです。

あれよあれよと もうお別れの時間です。

今回は、ベルルッティの「トゥジュール ミニ スクリットデニムトートバッグ」を紹介しました。

色合いがとても素敵な異素材コンビのトゥジュール、上出来です。パチパチパチ

前半に個人的なノスタルジー話をしたことによって、バッグの細かい説明がおろそかになりましたが、お許しください(100%私の責任)


思えば、東京に出てこなければ出来なかった経験や人との出逢いが数多くあります。

そんな あれやこれやをボーッと考えながら、しみじみモードで しみじみワールドにひたるのも時には悪くないでしょう。

「銀座店限定」(ネットでも買えるけどネ)のこのバッグも、東京ならではの感性や想いが詰まっているように感じます。

希望的観測や思い込みに過ぎないと言われればそれまでの話ですが、そういった個人的な”想い”を自分の持ち物に重ね合わせて考えてみると、また違った自分の在り方が見えてくるかもしれません。


あ。

バッグのサイズ感はこんな感じです。

バッグのサイズ感(もっと早くこの写真を出せ。)
しかも、サイズ感よく分からない。

ちなみに 右から、
ペリエ(200ml)、エビアン(330ml)、サンペレグリノ(500ml)。

余計 分からない。

では、また。

ビバ・ノスタルジー。

注釈

(※1)高速夜行バス
お上品で育ちの良い紳士淑女の読者が多いことで有名な当ブログ(え?)。
ご存じない方もいらっしゃるでしょうから念のために書いておきますと、「高速夜行バス」とは深夜時間帯に長距離の移動ができる時間的にとても効率の良い乗り物で、なおかつ価格も安いため、お金を節約したい若者や、単にお金が無い人や、よほどのもの好きな人が主に利用する移動ツールです。
なんだこの注釈。注釈にするまでもなかった。
付け加えておくと私が乗った「大阪ー東京」間のバスは3,800円ほどだったと記憶しています。

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