お紅茶でも飲みながら読んでいただきたい記事。カルティエのサントスMM。

2023年1月9日

Cartier / Santos de Cartier / WSSA0029

じんまりした時計を1本持っているのも良いものです。

比較的大きいサイズの腕時計ばかりを収集してしまう私にとって、今回紹介するCartierカルティエの”サントス ドゥ カルティエ(MMサイズ)”はケース径が35.1mmと小振りサイズ。

スーツやジャケットスタイルに合わせるときには大変重宝するサイズ感です。

普段は42mm前後の腕時計を付けていることが多いため、久々にこの時計を腕に巻くと そのしとやかで可憐なフォルムの素晴らしさに感心させられます。

なにより軽い。

カルティエだけに。

そんなくだらないことを考えながら己を「行け行け!」と鼓舞しつつ、今回も『行け行け、私物くん!』を執筆するのでございます。

さ、行け行け!

カルティエのサントスドゥカルティエMM

さて、と。

今回は私物の中からCartier(カルティエ)のサントス ドゥ カルティエ(WSSA0029)を紹介します。
コレね。↓

Cartier / Santos de Cartier MM(WSSA0029)

このサントス ドゥ カルティエという時計は、カルティエのサントスシリーズのうちの1本
サントスの名が冠されたモデルは複数あり、はっきり言って分かりづらいです。
・サントス デュモン
・サントス ドゥ カルティエ
・サントスガルベ
・サントス100
・サントス ドゥ モワゼル
など、長年に渡って愛されてきたモデルなだけに派生が多くあって分かりにくいわけですが、名誉なことであるとも言えますね。

「スーパーマリオブラザーズ」「スーパーマリオランド」「スーパーマリオワールド」「スーパーマリオUSA」「スーパーマリオ64」「スーパーマリオギャラクシー」
↑これと似たような話です。


また、サントスシリーズにはサイズ展開が4つあり(※1)、これも正直分かりづらいです。
しかも、その4つのサイズ名が「SM」「MM」「LM」「XL」。(すごく分かりづらい。)
スタバの「グランデ」って結局どれぐらいの大きさなんだっけ?というのに近いレベルです。

なぜ シンプルに「S」「M」「L」「XL」という表記にしなかったのでしょうね。
「ミスってサイズ違いの肌着買っちゃったわー」みたいな間違いって誰しもが経験することですが、この時計のサイズもそんなノリでミスる人(=お金持ち)が出現しそうです。気を付けてください。


私ごときがやぁやぁと戯言たわごとを言っても意味がないので本題に進みます。

私が所有しているサントス ドゥ カルティエ(WSSA0029)はサイズが「MM」というもの。
実サイズはこれぐらいです。↓

マネキンの腕に巻いてみました。サイズの参考写真としてどうぞ。

マネキンの手首周りは約18cm。
手の甲に置いてあるのは愛すべきクッピーラムネです。
時計とのサイズ比較のために乗せてみましたが、意味が分からない写真になってしまいました。

こう見てみるとこの時計、それほど小振りなサイズでもないですね。
普段大きめの時計ばかりを着けているので錯覚してしまいます。
これを機に外食時にパスタを大盛りにするのもやめようと思います。


次に文字盤を見てみましょう。
サントスを象徴するスクエアケースビスのデザインローマ数字のインデックスが特徴です。
非常に分かりづらいですが(私の写真の技量のせい)、3針仕様の針の色はブルーです。

シンプルかつ不変的なデザイン。

そして。
これも非常に分かりづらいですが、7時位置の「Ⅶ」の「V」部分に「CARTIER」とデザインされています。とてもとても小さい

この矢印の先の「v」部分に「CARTIER」と書かれています。
見えない…。

40手前の私ですら肉眼でかろうじて「あ、何か書いてあるわ。」ぐらいの大きさなので、年を重ねるごとにどんどん見えなくなっていくこと間違いなしです。

シンプルなデザインなので 爺さんになっても使えそうなのが良いです。
また、重量も大事なポイントです。
今はなんだか頼りない重さ(=軽い)に思えるこの時計ですが、高齢になると重たい時計はダンベルのように感じそうなので 何十年後かにこの時計の軽さのありがたみを感じることでしょう。


ジュエラー(宝石商)であるカルティエらしく、リューズは宝石のような・・・・デザイン

綺麗なブルーのリューズ部分。

なお、この宝石部分はシンセティック スピネル(=人工宝石)です。
天然宝石ではないので期待しすぎぬよう。
お菓子のおまけに付いているオモチャの指輪よりは良いモノです(そりゃそうだ)。

スマートリンクとクイックスイッチ

次に機能面で特筆すべき「スマートリンク」と「クイックスイッチ」について書きます。
なんのこっちゃ…と思う方向けにサッと説明すると。

スマートリンク
工具無しのワンタッチでベルトのサイズ調整が可能な機構。

クイックスイッチ
工具無しのワンタッチでベルトの交換が可能な機構。

です。
いずれも”工具無しのワンタッチ”でできるところが大変優秀な機構です。
腕時計のベルトのサイズ調整やベルト交換は文字で書くよりもずっとわずらわしいもの。時計をなるべく傷つけないように神経も使いますし、バネ棒が部屋のどこかへ吹っ飛んでいったりもします(ダークサイドに落ちて紛失したこともあります)。
個人的にはコンタクトレンズを装着するときぐらいのわずらわしさ(※2)です。

スマートリンク

まずはスマートリンクについて紹介します。
工具無しのワンタッチでベルトのサイズ調整ができる仕組みです。
デジタル用語のような未来っぽい名称をしていますが いたって物理的な機構の話。
スマートリンク(=高性能なくさり)という意味合いです。

下写真の小さなボタン(赤丸部分)を指で押すとコマが1つずつ外れる仕組みになっています。

赤で囲っているボタンを押すとコマ同士をつないでいるピンが飛び出してきて簡単に外せるようになっている。

もちろん普段の使用中に勝手に外れてしまうことはまずありません
勝手に外れる確率は雷に当たって死ぬぐらいの確率(※3)だと思います。

このベルトのサイズ調整機構、とても重宝しています
私は体重の増減が激しいため、それに比例して手首の太さも変化します。
コマ1つ分(約5mm)を調整したいことが頻繁にあり、その都度 工具を出して作業するのは面倒くさいわけですが、このスマートリンクなら工具無しのワンタッチで調整ができるので便利。

クイックスイッチ

続いて、クイックスイッチについて。
工具無しのワンタッチでベルト交換ができる仕組みです。
クイックスイッチ(=高速交換ね)。

先述したスマートリンクと同じように、ベルトに付いているボタンを指で押すと簡単にベルトが外せます。↓

赤で囲っているボタンを押すとワンタッチでベルトが外せます。

この時計には交換用のレザーベルトが付属していますが、もちろんこの交換もクイックスイッチでササッと完結します。

SSベルトからレザーベルトへの交換もワンタッチでらくらく。
当然ですがレザーベルトにもクイックスイッチのボタンが付いています。
ササッと交換できます。

↓↓じゃじゃん

すぐにレザーベルトに交換ができました。

外出前の準備中に時計のベルトだけ服装とマッチしないから替えたいなと思うことが私はけっこうあるのですが、このクイックスイッチなら交換の手間がほとんど無いので本当に便利

しかし…!!
IQが一定数値以上ある人なら容易に気が付くことがひとつあります。

そうです!
これ、クイックスイッチ対応のベルトでなければ交換できないのでは??

ですです、そうです、そうなんです。
その通り。

つまり、一般的に売られている市販の替えベルトを買っても付け替えることができません
原則的には カルティエが販売しているクイックスイッチに対応した専用の替えベルトを買う必要があるということです。

おお、なんという守銭奴しゅせんど 資本主義的な販売戦略。

便利さと引き換えにお金を用意する必要がありますが これは世の常、いさぎよくあきらめてカルティエ公認のベルトを買いましょう。


とにもかくにも。
スマートリンクとクイックスイッチ、どちらも優れた機構であることに変わりはありません。
腕時計を気軽に素早く(←ここ大事)サイズ調整できたり 模様替えできたり、今のところ満足です。

ひとつ。
「スマートリンク」や「クイックスイッチ」というような名称って、その単語そのものはすぐに忘れてしまい、「あの簡単にカチッて外れるやつ」などと人様には説明してしまいがちです。

頑張って名称を考えた人がかわいそう。

その他ギャラリー

最後にその他ギャラリーです。

裏蓋写真です。
全国の裏蓋マニアの人はハァハァしていることでしょう(はぁ?)。
交換用ベルトとして付属しているレザー製のベルト。
並んでもらって集合写真。
化粧箱なども含めての集合写真。
みんなお利口に並んでくれました。
カルティエお馴染みの赤い箱が綺麗です。
ちょっぴりおセンチなサントスさん。

まとめ

まとめです。
今回の『行け行け、私物くん!』は、私物の中からCartier(カルティエ)のサントスMMを紹介しました。

シンプルかつドレッシーなデザインで、綺麗めなスタイリングに合わせやすい上品な時計です。
3針のノンデイト仕様と機能的にもミニマム。

サントスは歴史のあるモデルなだけに 1本持っておくとどんなものかなと思って購入しましたが、ずばり「便利!」のひとこと。
正直言ってあまり着用頻度は多くないですが(おい)、困ったときにサラッと着けられる便利さが魅力です。

デザインも不変的で、良い意味で・・・・・”もう飽きた”レベル(2回目のおい)。
購入するまではシンプル過ぎてつまらない時計かなと思っていましたが、所有しているうちに良さに気が付きます。

いつか大きめサイズの「XL」も欲しくなりそう(※4)ですが、その話はまた追々(3回目のおい。おい違い)。

では、また。

さようなら、お元気で(お上品に)。

注釈

(※1)サントスシリーズにはサイズ展開が4つある
サントスシリーズには4つのサイズがありますが、今回紹介をしている「サントス ドゥ カルティエ」のサイズ展開は3つで、「MM」「LM」「XL」というラインナップ。「SM」というサイズだけ展開がありません。参考までに。ああ、分かりづらい。

(※2)コンタクトレンズを装着するときぐらいのわずらわしさ
私は今のところ裸眼でも生活がこなせるぐらいの視力なのですが、年に何度かコンタクトレンズを使うことがあります(スポーツ観戦時など)。視力が悪くないのでコンタクトレンズの厚みもペッラペラに薄く、装着するのが難しいです。あるときなどは両目装着するのに20分以上かかりました(不器用すぎる)。

(※3)雷に当たって死ぬぐらいの確率
調べてみると雷に当たる確率は約100万分の1で、そのうち死亡する確率は70%だそうです。(なんともざっくりと分かりやすい数字だこと。)これを踏まえて考えると時計のベルトが勝手に外れる確率の方がきっと高いですね。

(※4)いつか大きめサイズの「XL」も欲しくなりそう
結局大きいサイズ感の時計が欲しいんかーい。届いていますよ、そのツッコミ。

スペック

・ブランド  :Cartier(カルティエ)
・モデル名  :サントス ドゥ カルティエ ウォッチ
・型番    :WSSA0029
・ケース径  :35.1 mm
・厚み    :8.83mm
・重量    :約109g
・ムーブメント:自動巻き
・キャリバー :cal.1847 MC
・文字盤カラー:シルバー
・ケース素材 :ステンレススチール
・ベゼル素材 :ステンレススチール
・ベルト素材 :ステンレススチール(レザーストラップ付属)
・防水    :10気圧(約100m)
・仕様    :3針、クイックスイッチ、スマートリンク
・原産国   :スイス
・価格    :870,000JPY(plus tax)

※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)

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