伝統としてのプライドが息づく。ルイ・ヴィトンのレザーバックパック。

2022年3月5日

ディスカバリー・バックパック/M43680

イ・ヴィトン(Louis Vuitton)がなぜ長きに渡って絶大な人気と支持を受けているかについて考えることがあります。

アイコニックなモノグラムデザイン?
革新的なデザイン?
最上級の素材?
丁寧確実な製法?
カスタマーサービス?

ルイ・ヴィトンは、これら全部を足し合わせても 魅力の半分にも満たないほどのパワーと影響力のあるブランドです。

それゆえ、世間的には賛否が分かれるブランドであることも事実で、アンチも数多く存在します。

ある一定の愛好者や支持者が存在するモノ/コトには、反対者(アンチ)も同様に存在するのは世の常。

納豆が嫌いな人が数多く存在するのと同じことです(コレ、私)。


人気高級ブランドとして先頭の一角を担い、長年その地位を保持することは 私のような凡人には想像しがたいですが、とても困難な道のりであり、多くの重圧がのしかかることは確かでしょう。

地位も名誉も、一度勝ち取ることはできるにせよ それを継続させることがどれほど難しいことなのかについてはあまり語られません。

そこには「プライド(誇り)」が存在し、それを継承していくことこそが ブランドの表現方法だとも言えます。

ルイ・ヴィトンのレザーバックパック(M43680)

ルイ・ヴィトンのこのバックパック(リュック)を初めて手に取ったとき、

このブランドが持つ「プライド」に触れることができたように感じました。

Louis Vuitton / ディスカバリー・バックパック(M43680)

「ディスカバリー・バックバッグ」(「探検バッグ」みたいなニュアンスかな?)と名付けられたこのアイテムは、全面がレザーで作られた少し大きめのバッグです。

柔らかく いかにも高級・・・・・・なレザーの質感と、実用性のある機能的なディテール。

カジュアルでアウトドア用途のイメージの強いバックパックを、こんなにも都会的で色気のあるアイテムに仕上げられるものなのかと感心します。

ルイ・ヴィトンというブランドが持つ「プライド」があってこそのデザイン力と提案力だなと感じます。

サイドビュー。カシャ!
サイドビュー2。カシャ、カシャ!

どこからどう見渡してもレザーで構成された外面ですが、背面(背中に接する部分)も一面、レザーです。

肩掛け用のストラップも もちろんレザー。

バックビュー。

しっかりとした芯地に しっとりとした柔らかいレザーがあてがわれており、背負うとふわっとした独特の安定感と安心感があります(説明が抽象的すぎる…)。

これは新幹線のグリーン車に初めて乗った時の高揚感に近いです。

同じ座席でも グリーン車の座席の方が肉厚で触り心地も良く、「おっ!違うなぁ。」と感心するものですが、その感覚に近い。

こういった感覚的な心地よさ・・・・・・・・を実用アイテムに落とし込むことは そう簡単にできることではないでしょう。

ここにも彼らの「プライド」を感じました。

サイズ感

次に、サイズ感について書きます。

簡潔にいうと、やや大きめの・・・・・・バックパック、です。

缶ビールとのサイズ比較。一般的な350ml缶です。

荷物がどんどん簡素化/軽量化してきた現代においては、日常使いのバッグというよりは 小旅行用やジム用バッグ(事務用バッグではない!)に向いている印象です。

ただし、(後述しますが)素材が柔らかいので荷物をあまり詰め込まなければコンパクトに使うこともできます。

背負うとこのような感じ。

よっこいしょ、と。

使用感

続いて、使用感です。

単刀直入に、めちゃくちゃ使いやすいです。

たっぷりとした容量が確保されたメインポケットに両サイドのサブポケット。

どの箇所も手触りが良く、荷物の出し入れもしやすいです。

メインポケット

では、メインポケットから見ていきましょう。

フラップ式のかぶせ部分はカラビナで固定ができる仕組みです。

「ディスカバリー・バックパック」という名の通り、探検っぽいディテール。

カラビナでフラップを留めることができる。

このフラップをぺらりと持ち上げると このように巾着タイプのメインポケットが出現します。
(ポケモンみたいな言い方。)

ちなみに巾着部分の素材はナイロンです。

ぺらり。

巾着を開くと ガバッと大きく開き、大容量のメインポケットにズドンとアクセスできます。

ズドン。

開閉が巾着式であることによって、持ち運ぶ荷物の容量や 荷物が増減した際にも柔軟かつスマートに全体がまとまるのでとても使いやすく、気に入っている部分です。


また、メインポケットの内側にはファスナー付きポケットと ちょっとしたモノを収納するオープンポケットが付いていて便利。

メインポケットの内側ビュー(背面部側)。
ファスナー付きのポケットが付いています。
メインポケットの内側ビュー(前面部)。
こちらには小分けされたオープンポケット×2。

マチのサイズもそこそこの幅があり(約19cm)、たっぷり収納できる要因のひとつ。

底部分もレザーです。

普段は見えない底の素材もきちんとレザー。しっかりしていますね。

サイドポケット

次に、両サイドに配されたサイドポケット2つを紹介します。

向かって右サイドには、メインポケットと同じように巾着タイプのポケットが付いています。

ここの巾着の素材もナイロンですね。

向かって右側の巾着式のサイドポケット。

個人的にはこの巾着式のサイドポケットが一番気に入っている箇所です。

大きく開くことができ、サイドポケットといいながらも容量はかなりのもの。

350ml缶を横にして3本入ります(巾着もきちんと閉まる!)。
(ただし この例えはピンときませんよね…。)

巾着式のサイドポケットは なんとなく ペットボトルなどの飲料用ポケットのような感覚がありますが、それ以外の用途としても使える 非常に重宝するポケットです。

広く大きく開き、底も深いのでとても使いやすい。

向かって左サイドにはファスナー付きのポケットが付いています。

財布やスマートフォンなど、落としたらまずいものはここに入れておくと便利。

落としたくないモノを入れるのに便利なファスナーポケット
(信用とかブレーカーとかは入りません。)

向かって右が巾着タイプ、左がファスナータイプ、という この左右非対称のサイドポケット。

購入時には少し疑問がありましたが、実際に使ってみると とても使いやすいです。
(これまで使ってきたバックパックの中で最も使いやすい!)

各ポケットへのアクセスのしやすさ、そして、各パーツの質の高さ。

デザイン性やクオリティ面だけではなく、使用するときの快適さまでも(当たり前とはいえ)きちんと作り込まれています。

ここにもルイ・ヴィトンの「プライド」が垣間見られました。

柔らかで上質な素材

もちろん、素材にも「プライド」は表れます。

メインの素材は柔らかくてしなやかなカーフレザー。

この良質のカーフレザーに 定番のモノグラムをエンボスし、「モノグラム・シャドウ」というデザインに仕立てています。

素材のアップ画像。かっこいいです。

しなやかでコシもありますが 柔らかさもあり、荷物を詰め込まなければ くたっとした表情を見せてくれます。

くたっとした表情でほほ笑むバッグちゃん。

しなやかさと柔らかさのバランスが絶妙で、これに関しては実物に触れないとなかなか良さが分からないのですが、

とにかく 素晴らしい

(表現力に乏しすぎて、何のレビューにもならない。)

しかし、説明がつかない 表現しづらい「良さ」こそ、そのブランドの持つ最大の魅力と価値であり、それを今回私は「プライド(誇り)」と表現しているわけです。

ほこりは目を凝らせば見えますが、ほこりは目には見えませんからね。

(おお、なんだか格言みたいなものが偶発的に生まれました。)

その他ディテール

その他のディテールについては、サクッと。

このクラスになると当たり前ですが、ほとんどのパーツにはブランドロゴがデザインされています。

細かいところですが、きちんと作りこまれていて嬉しいポイントですね。

以下、「このパーツはどこでしょうクイズ」を開催します。

(簡単でつまんない。)


さぁ、クイズも無事に終わったので、そろそろまとめに入ります。

まとめ

今回は、ルイ・ヴィトンのレザーバックパック(ディスカバリー・バックパック/M43680)を紹介しました。

「ディスカバリー・バックパック」という商品名の通り、このバッグを背負って探検に出掛けるのも素敵なことでしょう(私には99%無い選択肢)。

現実的には、歴史ある名門ブランドが街中や旅行で使えるバックパックを現代風に作るとこうなりました~、みたいなアイテムです。

そこには、知恵と技、そして目には見えないながらも確固たる信念とプライドが詰め込まれており、

たとえバッグの中身が空っぽでも これらが詰まっているせいで重そうです(笑うところ)。


きちんとしたホテルに泊まったとき、
きちんとしたレストランで食事をしたとき、
きちんとした何かのサービスを受けたとき、

そんなそれぞれのシーンごとに、(彼ら)提供者の「プライド」を感じることがあります。

このバックパックからもプライドをきちんと感じ取ることができ、ルイ・ヴィトンという素晴らしいブランドの価値を再確認することができました。

使い込んでいくとまた別の新たな発見や気づきもあるでしょうし、アフターケアを受ける際のブティックの対応も楽しみにしたいものです。


そういえば、最後の最後に ふと思い出しましたが、

バッグのフラップ上部にトップハンドルも付いています。

バックパックとしての肩掛けだけではなく、手持ちで使うこともできます。
(たいていのバックパックに付いてますけどね。)

書くのを失念してましたので変なタイミングでぶっ込みました、すいません。

あぁ、

プライド」という言葉ばかり使っていたのでフライドポテトが食べたくなってきました。

プライドを感じるフライドポテトはどこにあるのでしょうか。

さあ、このバッグを持って出かけましょう。


おしまい。

スペック

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