「見ちゃダメ!」と言われれば言われるほど、見たくなるのが人間の性。
アダルトビデオのモザイクの向こう側に何があるのかを追求する男子中学生のその行動は 人間の行動心理としては自然な欲求です。
深夜のテレビ番組で”ピー音”(自主規制音)が多ければ多いほど視聴率も上がるとか上がらないとか。
そんな人間心理を突いたのかどうかは分かりませんが(←きっと違う)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の”ディス・イズ・ノット・モノグラム”シリーズは、ヴィトンを象徴するあのLVモノグラムがモザイクのようにぼかされたデザインになっています。
今回はそんなぼやぼや柄のバッグについてぼやぼや言いながらレビューしていきます(ぼやぼや)。
ルイヴィトンのネオ・ロックイットMM
今回の『行け行け、私物くん!』で紹介するのは、Louis Vuittonの「ネオ・ロックイットMM」というバッグ。
ヴィトンが好きな方ならご存じの「ロックイット」シリーズの派生型です。
鍵付きのバッグなので「ロックイット」という名前。
なので スペルは「Lock it」です。
「Rock it」じゃねぇぜベイベ。

取り外し可能なショルダーストラップ、キーチェーンを兼ねたラゲージタグ、片サイドに頑丈なパドロックが付いた仕様になっているため、ちょっぴりROCKなイメージもありますが、RockではなくLockです(しつこい)。
前面、後面はそれぞれご覧の通り。
↓

キーチェーンがROCKっぽいですがLOCK(鍵)です。

ピンボケではありません。
私はショルダーストラップは(ほぼ)使わないので、手持ちでトートバッグ~小さめボストンバッグのような使い方をしています。
お馴染みのLVモノグラムをぼかしたデザインがこのバッグの最大の見どころですが、私ごときが持って歩いているとスーパーコピー品をつかまされているかのような雰囲気になってしまい、違う意味で周りからの視線を感じます。
臆することなく持つのがコツでしょう。
(実際にはそんなに気を遣ってません。)

ちなみに、当然ですが底面もぼやぼやモノグラムです。
↓

使い心地
バッグの使い心地については これといった特徴もなく、ですがそれが良いのかもしれません。
日常使いには少し大きめですが、1泊2日の旅行には最適なサイズ感です。
ファスナー開閉仕様で荷物の落下の心配もなく、取り外し可能なショルダーストラップが付いているので肩掛けもできます。

330mlの瓶ボトルのエビアンと。まったくピンときません。
写真のピントは合っています(おもんな)。
ロックイット(Lock it)という名前が付いたバッグなので「鍵」についても触れておきます。
写真を見ていただくと 片サイドにパドロックが配置されているのが分かります。
チェーン付きの鍵はぶらりと垂れ下がっているデザインですが、キーホルダーのように取り外せるので どう使うかはその人次第です。


鍵のアップ写真はこちら。
↓

レザーのファスナートップに穴が開いており、そこに鍵(南京錠)を通す仕組みになっています。

面倒くさいので生きているうちに数回しかやらなさそうです。
頑丈に施錠されている雰囲気は出るものの、バッグごとひったくられた日にゃあ ぐうの音も出ません。
実用性うんぬんではなく、デザインの一種として楽しむものと思っておいた方が良いでしょう。
バッグの中はオープンポケットがいくつか付いていますが それ以外はいたってシンプル。
スタンダードで使いやすい。

レザーのタグが内側の中央付近に付けられています。
↓

このタグ付近にICタグ(RFID)も埋め込まれています。
タグには「Défilé Homme Automne-Hiver 2022」と刻印されていますが、
フランス語…読めん。
「男性 秋冬2022」みたいなことが書いてあるのは分かりますが、「Défilé」ってなんでしょう?
物価が下落してお金の価値が上がることでしょうか?(それはデフレ)
・・・。
ああ、無知とは哀れなり。
調べてみると「Défilé」はフランス語で《軍隊の行進》または《ファッションショー》という意味だと分かりました(またひとつ賢くなったゾ)。
つまり、「2022年秋冬 メンズファッションショー」と書いてあるのですね。
このバッグはコレクション(=ファッションショー)に登場した型なのでタグにもその記載があるというわけです。
この写真の通り、ばっちりとモデルが手に持ってランウェイを歩いていました(※1)。
↓

まとめ
さ、今回のまとめです。
今回は私物の中からルイヴィトンのトートバッグ「ネオ・ロックイット MM」を紹介しました。
故ヴァージル・アブローが子供時代の夢の世界をイメージして考案したというぼかしモノグラムのデザイン。
「モザイク、モザイク!! やーん、なんかえっちー!」などと心の中ではしゃいでいた自分が途端に情けなくなる幻想的な意味のあるデザインだったのかと反省しつつも、捉え方は人それぞれだからまあいいかと開き直っている自分もそこにいるのです(ぼやぼや)。
また、写真を通して見るよりも実物のほうがインパクトをグッと感じるバッグです。
男性がLVモノグラムのバッグを持つのは多少の勇気が必要な場合がありますが、このバッグももちろんその愉快な仲間たちの一員。
ぼやぼやデザインのせいで(?)、定番のLVモノグラムのバッグを持っているときよりも視線を強く感じます。
モザイクのようなぼかしモノグラムをついつい目で追ってしまうのかもしれません。

おしまい。
注釈
(※1)バッチリとモデルが手に持ってランウェイを歩いていました
この写真だけ見ると「あ、持ってくれてるー!」となりますが、Louis Vuittonの2022秋冬のメンズコレクションはダンサーなどのパフォーマーを織り交ぜたスタイルの見どころたくさんなファッションショーだったため、その中ではかなり地味(コンサバ)なルックでのお披露目でした。ですが実物はオーラがムンムンです。
スペック
・ブランド :Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)
・商品名 :ネオ・ロックイット MM
・品番 :M46240
・カラー :ブラウン
・素材(表) :モノグラムキャンバス
・素材(内) :テキスタイル
・素材(トリム):レザー
・本体サイズ :W44×L34×D16(cm)
・仕様 :パドロック付きファスナー開閉式、内側フラットポケット×3、ファスナー式内ポケット、ラゲージタグ(取り外し可能)、ショルダーストラップ(取り外し可能)
・生産国 :フランス
・価格 :385,000JPY(plus tax)
※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)