異素材の組合せが面白い。ルイ・ヴィトンの異素材2つ折り財布、ポルトフォイユ・ミュルティプル。

2022年5月28日

Louis Vuitton / N96276

太郎は、「桃太郎、イヌ、サル、キジ」という異種の構成で鬼退治に挑みましたが、

私は、「PVCキャンバスコットン、ダチョウ、ワニ、ヤギ」という異素材で構成された財布を持っています。

桃太郎が異種のチーム構成で鬼退治に挑み、見事なチームワークを発揮したのと同じように、このヴィトンの財布も協調性の取れた見事な仕上がりです。

今回は、私物の中から Louis Vuittonの2つ折り財布を紹介します。

素材が書かれたカード。

ルイヴィトンの2つ折り財布

ルイヴィトンのメンズ財布の中では定番の「ポルトフォイユ・ミュルティプル(※1)

フランス語のせいか、なんだかとってもお洒落で高尚に聞こえるネーミングですが、日本語に訳すと「多機能財布」というような意味合いです。

なんだよ、がっかり。

名前のがっかり感はともかく、モノ自体はとてもよく作られています。

フロントサイドは、お馴染みのPVCキャンバス × オーストリッチ革 × ワニ革の組み合わせ。

Louis Vuitton / ポルトフォイユ・ミュルティプル(N96276)

センターのモノグラム部分の素材はPVCコットンです。

ヴィトンのこの有名なモノグラムデザインのパーツをレザー(本革)だと勘違いしている方がたまにいますが、レザーではなくキャンバスコットンにポリ塩化ビニール(polyvinyl chloride=PVC)をコーティングした素材です。


フロントは大胆な「Vの字」のデザインになっていますが、これは「ルイ・ヴィトン」の「ヴィ=(V)」を表しているのでしょう。

ビビアン・スー(Vivian Hsu)の「V」ではないのでお間違えの無いよう。

ヴェンキ(便器)の「V」でもありません。

「Vの字」デザインはVittonの「V」です、きっと。

バックサイドは全面がオーストリッチ革です。

後ろはオーストリッチ革のみのシンプルなデザイン。
開くとこうなうなります。
正確には後ろ全面&前面の3分の1がオーストリッチです。

オーストリッチのドット柄は言わずと知れたダチョウの毛穴ですが、「毛穴」という一般的にはマイナスイメージなモノがここまでプラスに捉えられる例もなかなか無いでしょう。

価値ある毛穴。

毛穴アップ。

端っこにちょびっとだけ採用されているのはワニ革(アリゲーター)です。

ワニ革は個人的に大好きなレザーですが、ヴィトンのワニ革は「さすが!」のひとこと。

なめらかで上品に仕上げられています。

ワニ革部分。非常に綺麗な仕上がりです。

私は普段はガンゾのワニ革(スモールクロコ)の財布を使っていますが、それとはまた違った良さがあります。

ワニの育て方も上手なんでしょうが、加工技術も素晴らしいです。

参考記事:似て非なるもの、アイデンティティとは何かを問う(無理)。ガンゾのクロコ財布。

内側の紹介と機能面

内側の素材はヤギ革で、柔らかで軽く、強度もしっかりあります。

内側の収納部分を見ていきましょう。

開くとこんな感じです。

ぺらーり。

ぺらーり、ぺらーり。

開いて左側はよくあるカード収納部分です。

3枚のカードを収納可能。

3枚のカードを収納できます(見れば分かる)。

カードポケットの下にもフリーポケットがあるので御札おふだ御守おまもりを入れておくと良いかと思いきや、それらは気休めに過ぎない&ただ重たくなるだけなので違う何かを入れることにします。

ビックリマンシールとかがいいでしょう。

(それぞれ個人の見解です。)

実際にカードを収納してみた図。
下部にはブランドネームがプリントされています。
使っていくと消えていきます
お金と同じです。

向かって右側もカードを収納する部分ですが、斜めにスリットが入っている少し変わったデザイン。

ポルトフォイユミュルティプルの特徴でもある斜めスリットのカード収納部分。
実際にカードを収納して反対側から撮影してみた図。

斜めにデザインされたカード収納部分はデザインの面白さもありますが、サッとカードを取り出せる使い勝手の良さも兼ね備えています。

パーキングチケットや電車の切符(今やほぼ手にしませんが)を一時的に収納するのにも最適な作りです。


札入れは仕切りが付いた2ポケット仕様です。

領収書などを収納するのにも便利。

この財布で唯一不満が残る点としては札入れの高さが低いことです。

日本のお札も問題なく収納ができるものの、どうしてもサイズがギリギリなためにお札の頭が見え隠れしてしまい、所持金が2千円ぐらいしかないことがバレてしまいます

まとめ

今回は、ルイヴィトンの2つ折り財布、「ポルトフォイユ・ミュルティプル」を紹介しました。

冒頭で桃太郎の話をし、この財布の紹介と絡めて話を拡張させようと試みましたが 何も生み出せませんでした。

非力すぎる わたくし。

最後にそれっぽい写真を投稿してごまかして去ることにします。

それっぽい。
それっぽい、それっぽい。

それでは、今回はこのあたりで。

ア・ビヤント!

注釈

(※1)ポルトフォイユ・ミュルティプル
フランス語では「PORTEFEUILLE MULTIPLE」。直訳ですがポルトフォイユは「財布」、ミュルティプルは「複数の」です。
フランス語はどんな単語を発しても不思議と上品に聞こえますね。言わずと知れた「メルシィー(merci)」は「ありがとう」という意味ですが、「メルドゥー(merde)」は「う●こ」という意味です。おしゃれ。

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