メキシコ人が巻きたばこをくわえながら作ってそうな(勝手なイメージ)、ダブルアールエルのカービングレザーバッグ。

2021年10月21日

彫刻刀を使って木の版画に自画像を描く授業が小学生の頃にあったことを思い出しました。

どれだけ想いを込めて一生懸命に作業をしても、どうしても不気味な作品に仕上がる、アレです。

完成したクラス全員分の不気味な作品が教室の壁に飾られ(まつられ)、彼らの無機質な目線に見つめられながら、どんよりとした空気の中でしばらく過ごさなければなりませんでした。

この彫刻刀を使う図画工作の授業では、 優れた美術センスを発揮する一部の生徒ですら、あまり上手に作品を仕上げられていない印象(※1)がありました。

彫刻刀でるという作業に誰もが慣れていない。
ゆえに、彫刻刀でうまく表現することが難しい。

理由はこんなものかな、と。

そんなことから、私がこのダブルアールエルのバッグを手にしてまず最初に思ったことは、

「 コレ作った人、自画像の版画も絶対に上手いはず! 」

でした。

的外れで陳腐な感想しか浮かばなかった私ですが、実物の写真をレビューを兼ねて載せていくので見てみてください。

きっと皆さんも同じ感想を持つはず。です…。

RRL(ダブルアールエル)のカービングバッグ

カービングバッグと呼ばれるバッグの「カービング」とは「CARVE(=る)」が由来です。

言わずもがな、ストレートにそのまんまの意味を持つバッグで、バッグ本体となる革に彫刻デザインがしてあるバッグのことを指します。

このRRLのカービングバッグも全面に彫刻で細かいデザインがほどこされています。

まさに、職人芸な逸品です。

革を彫っていくのって難しそうですね…。

RALPH LAUREN (RRL) / Hand-tooled Leather Tote Bag
後面。前面とあまり差がなく見えますが、1周ぐるりと彫られているからこそゆえ。
ちょっと寄ってみました。

メキシコの職人が手作業で彫っていくそうです。

私がやるとどうなるんだろうか、想像すらしたくない…。

もっとアップにして観察してみると、作業の繊細さが見て取れます。

ごくり…。私では無理だ。

バッグの内装

バッグの内装はいたってシンプル。

ガバッと開いて何でもポンポンと放り込める使い勝手の良さ。

サイズも、大きくもなければ小さくもなく。

私にはちょうど良いサイズ感です。

特筆すべきは、ライニング(内張り)が無い、1枚革の仕様だということ。

つまり、裏側(内側)は革がそのままむき出しです。

荒々しく、手触りもザラザラとする反面、彫られた軌跡を楽しむことができます。

工芸品を見ているようなワクワク感。

ライニング無しのため、裏側には彫った跡がくっきりと残っています。

また、コットン製のポケットが一つ付いています。

ファスナー付きで、カギとかプチお菓子(ラムネとかグミとかね)なんかを忍ばせておくのに便利。

TALON社製のファスナー。

ファスナーはTALON社のもの。

嚙み合わせがあまり良くないため、プチお菓子をスマートに取り出せないことしばしば。

けれど、これは別の物語。いつかまた別のときにはなすことにします。

その他ギャラリー

裏側から側面にかけて。
迫力があります。和室の欄間らんま彫刻にも通ずるものがありそう。
さすがに底面には装飾はありません。
ただし、耐久性を考えるとここには彫刻が入っていない方が良いですね。
2段階のサイズ調整ができるベルトストラップ。
荷物の落下防止に少しは検討してくれます。いや、気分的なものでしょう。
姿勢が良い。見習いたいものです。

まとめ

今回はRRL(ダブルアールエル)のカービングレザーのトートバッグについて書きました。

メキシコでも小学校や中学校で彫刻刀を使った授業ってあるのでしょうか。

これを作った職人は通信簿の図画工作の欄、「A」だったに違いない。

「特A」かも。「A+」的な。


本体に使われているレザーはアメリカ産の牛革(メス牛)。

厚みがあり耐久性は申し分なさそう。

使い込むとどのように変化するのかも楽しみです。

トップ画像の写真撮影に付き合ってくれたバド君と記念写真。

参考までに、このバドワイザーは355mlの瓶です。

一升瓶ではない。

うっぷ。

もう一つ余談ですが、トップ画像にちらりと映り込むチェスマンのバタークッキー。
美味しいですが太ります。うっぷ。

注釈

(※1) 優れた美術センスを発揮する一部の生徒ですら、あまりうまくはこなせていない印象
私の姉は美術が得意で、小さいころから絵も工作も非常に上手でしたが、彼女が彫刻刀で作成した版画の自画像ですら不気味なものでした。なんなら、先生が作成したものも不気味でした。

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