服のスタイリング(コーディネート)を毎朝考えるのが億劫に感じることがあります。
特に組み合わせる配色(カラーリング)を間違えて失敗してしまった日には 一日中ずっと気分が上がらなかったり、誰かに後ろ指を指されているように感じたりと、いいとこ無しです。
配色に正も誤も無いと言えば無いのですが、相性の良し悪しはあります。
色相環(下図)で配色について勉強してみるのも面白いです。
(多くは書きません。各自で勉強してください。)(言い方きつ。)

(画像)Wikipediaより
ダブルアールエルのフード付きMA-1
アイテムそのものは気に入っていても、他の服と組み合わせてみるといまいちピンとこないことも多く、スタイリングって難しいですよね。
色相環を使ったカラーリング(配色)のテクニックは数多くあるのですが、今回紹介をするアイテムの配色はそのお手本かつ入門編のような良い例です。
というわけで、
今回は私物の中からラルフローレン、ダブルアール・エルのフーデッドフライトジャケットを紹介します。

表地がネイビー、裏地は鮮やかなオレンジという、いわゆるダイアード配色のジャケットです。
ダイハードではありません。
ダイアード、ね。

(画像)映画「ダイ・ハード」より
ダイアード(dyad)の意味は、≪対≫です。
「対」の意味をWikipediaで調べてみると、「その2つが対象物の中で反対に位置するものを言うことが多い。」とありました。
つまり、
おとん と おかん。
阪神 と 巨人。
金持ち と 貧乏人。
みたいな感じです(ちょっと違うか)。
「対」だけについつい調子に乗って例を挙げてみましたが、あまり参考にならないと思うので私の勝手なつぶやき(=ツイッター)程度に捉えてください(”ついつい語録”しつこいヨ)。
無駄なことを書き過ぎましたが、
ダイアード配色とはつまり、色相環の向かい合わせの色を組み合わせて配色を作るテクニックで、お互いの色をそれぞれ際立たせたい時に有効です。
そう、「補色」ですね。

(画像)Wikipediaより加工
パッと思いつくもので言うと、
クリスマスの赤×緑の配色や、米NBAのレイカーズのロゴなどがこれにあたります。
世の中にはこの補色のテクニックが無数に溢れているので、そういう視点からモノを見るのも面白いですね。

スポーツチームのロゴやユニフォームには同じような技法が多く使われています。
あ。
忘れかけていましたが、私物の紹介をするんでした(てへへ、いっけね)。
あらためて、RRL(ダブルアールエル)のジャケットをば。

このアイテムは フライトジャケットの「MA-1」がベースですが、フードが付いた変形仕様になっています。
メインの生地は薄手のナイロン。
本格的なアウターとは言えませんが、真冬以外は使える万能さ。


それっぽいデザインですが、たいしたことは書かれていません。

MA-1のようでやはり違う。良い。
加筆しておきますと、
「MA-1」というアイテム名はただの規格番号なので、特別な由来や意味はありません。
リーバイスの「501」と似たようなものです。
これまたついでに書いておきますと、
大阪名物として有名な豚まんの「551」は「ここが一番」という語呂合わせが由来だそうです。
某有名カレーチェーン店も同じような名前ですが、そっとスルーしましょう。
あと 最もどうでもいいですが、当ブログ「行け行け、私物くん!」のドメインやロゴも、豚まんの「551」よろしく、語呂合わせです(関西人の性でしょうか)。
やべ。
また話が脱線してました。
アイテム紹介に話を戻します。
後ろはご覧の通り、シンプル。

シンプルとはいえ、MA-1のようでフード付きなのでカジュアルな印象があります(私は好き)。
ファスナーはTALONのファスナーです。
ところどころにレザーのパーツ(牛革)が使用されているのも嬉しいポイントですが、素材感はヘナヘナです。

続いて袖口。
リブ仕様で、コットン76% × ポリ24%の絶妙な配合率。
「ポリ」とは「ポリエステル」のことで、警察のことではありません。
配合率がちょうどあの数字なので、瞬間的に『警察24時』を想像した方もいるでしょう。
大丈夫、
そこまで行間を読めるようになっているあなたは 立派な読者です。

着用レビュー
ここからは着用レビューです。
といっても、着ているのは私ではなくマネキンくんです。

インナーのニットもRRL、ボトムスのデニムもRRLです(へぇ。な情報)。
ファサっ…と羽織れて、
雨の日にも使えて、
何よりも、これ1枚でスタイリングがほぼ完成するので非常に便利です。
スタイリングに困ったときはコレを着ていればそれなりにまとまってくれる。
そんな感じの お利口さんアウター。

左腕にはレトロなRRLの羽根ロゴとシガレットポケット(ユーティリティポケット、ペンポケットなどとも呼ばれています)がデザインされています。



このシガレットポケット、MA-1がファッションアイテムではなく実使用されていた頃(=1950年代?)は、名前の通り タバコを入れる人が多かったのでしょうね。
ファスナー付きポケットにタバコの箱を雑にクシャッと突っ込んだり、ペン差しのような細長いポケットにタバコを裸で突っ込んだり、そんなワイルドな使い方をしていたのかなぁと勝手に想像。
かっこいいですね。
タバコを吸わない私には試してみることができないのが悔しいところ。
なので、
名前だけ似ているタバスコを入れるとどうなるのかやってみました。
60mlの最も一般的なサイズのタバスコで実証実験です。

と、意気込んでみたものの、

逆向きならば…
と やってみるも、


というわけで、結論。
タバスコは携帯できません。
是非参考にしてください。
まとめ
最後にまとめです。
今回はラルフローレン、ダブルアールエルの変形MA-1、フーデッドフライトジャケットを紹介しました。
1枚で配色がばっちりキマる素敵なアウターです。
そんなことよりも、私にとっては夜中にわざわざコンビニまでタバスコを買いに行ったことが今回のハイライトです。
コンビニって便利ですね。
そして、
最後にすごいことに気が付きました。
なんと、
ジャケットの内側の色とタバスコの箱の色、同じです。


おしまい。
スペック
・ブランド :Ralph Loren(ラルフローレン)
・ライン :RRL(ダブルアールエル)
・商品名 :フーデッド フライト ジャケット
・型番 :MNRROTW16020086 / 782857971001
・カラー :ネイビー×オレンジ
・素材(表):ナイロン100%、(リブ)コットン76%、ポリエステル24%
・素材(裏):ポリエステル 100%
・素材(他):(詰め物)ポリエステル100%、(皮革部分)牛革
・原産国 :トルコ
・価格 :80,000JPY(plus tax)
※本記事内の写真はすべて、デジタル一眼レフカメラ「Nikon D3500」にて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)