わたくし、
”トゥーマッチ杉原”は名前の通り、コレ!と決めたらこだわりを固持しすぎるがゆえ、なかなかその呪縛から逃れられずに凝り固まったこだわりに支配されてしまう傾向があります。
「確固たる信念がある」という前向きな捉え方もできますが、ことファッションにおいては特に何かメッセージを伝えたいわけでもなく、ひたすらにゆるーく自分と向かい合いながら”なんかいいネ!”という漠然とした虚像を追っているに過ぎないのです。
この”なんかいいネ!”という感覚を抽象的で曖昧なものに留めておかず、できるだけ言語化して他者に説明することによって自分の中にある考え方が整理され、さらにそれを日々続けることで自分自身が成長していくように感じるのです。
言わばこれは私の中の単なるエゴ(自我)でしかないのですが、しかしこのエゴ(自我)を持っているからこそ人間が人間たる行動を取るために必要な最低限の素質があると言えるのでしょう。
これは思想や宗教上の信仰心の話ではなく、自分のファッションにおけるエゴの話です。
”なんかいいネ!”の領域内で楽しむことができ、よほどのことをしない限りは他人を傷つけることもなく、お互いのエゴについて意見交換ができるプラットフォームです。
そう考えると、ファッションを楽しむことは平和的であり、有意義なことです。

ダメージジーンズを勝手に直すおばあちゃん
先述しましたが、私はファッションにおいて何か特別なメッセージを伝えたいわけではないんです。
ただただ、”なんかいいネ!”の意見交換と共有をしたいだけ。
他人のファッションを否定したいわけでもなく、自分のファッションを肯定して欲しいわけでもなく、はたまた、このような考え方を共感して欲しいとすら思っていません(天邪鬼がすぎる…)。
しかし、ファッションとは面白いもので、人は他人が何を身に着けているかでその人のことをおおよそ判断します。
電車の中でのスーツを着ている男性=「サラリーマンだろうな」
夏の夕方に浴衣を着ているカップル=「お祭りに行くのだろうな」
というように、人はどうしても他人を見た目で判断し、考え方や人間性といった内面までは見てくれません(=見えない)。
よく、
「ひざが破れたダメージジーンズを履いて田舎に帰ったら おばあちゃんに勝手に縫われた(修繕された)。」
というような話(ネタ)を聞くことがありますが、これも良い例でしょう。
ただし、
おばあちゃんは孫への愛情があるがゆえに、勝手に修繕するわけです。
この場合の孫と祖母、両者のファッションとしての見解は相違していますが、この出来事をきっかけに彼らは意見交換ができますし、事象を共有することができるのです。
これこそが私がファッションを通じて他者とやりたいことです。
自分のエゴと他人のエゴとをぶつけたり、混ぜたり、交換したり、相殺したり。
そうやって”自分”というエゴを確立させていくのです。

今回の着用アイテム
理屈っぽくてそろそろ(とっくに)疲れてきたので、ここからは今回の着用アイテム紹介です。

【今回の着用アイテム】
アウター :Barbour
トップス :Brooks Brothers
ボトムス :DSQUARED2
シューズ :Reebook × Engineered Garments
バッグ :Louis Vuitton
時計 :ROLEX(GMT MasterⅡ)
手袋 :DENTS
各アイテムのひとことコメントは以下の通り。
(※リンクがあるものは記事ページへ飛べます。)
■アウター
Barbour(バブアー)のコットンツイルのフーデッドコート。
ドーメル社の上質なファブリックでアウトドアカジュアルとエレガンスが上手くミックスされています。トゥモローランドの別注品です。
■トップス
Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)のウールニット。
購入から3年ほど経ちますが、いまだに獣毛特有のケモノのにおいがします。
ただし、着やすいので着用率高め。

■ボトムス
DSQUARED2(ディースクエアード)のパッチ補修の加工が施されたダメージジーンズ。
ウエスト内側にゴムが入っているので履き心地は楽チンです。
■シューズ
Reebook(リーボック)とEngineered Garments(エンジニアードガーメンツ)のコラボのスニーカーは左右非対称のデザイン。一見するとそう見えない色使いが面白い。
靴下はTabioです(たぶん)。合わせてみると案外上手くまとまりました。

■バッグ
Louis Vuitton(ルイヴィトン)のカーフレザーのトートバッグ。
オールブラックで派手さは無いものの、しっかりと存在感があります。チャームも可愛い(別売りではなく付属品なのでお得)。

■時計
ROLEX(ロレックス)のGMTマスターⅡ。
茶色と黒のコンビネーションが今回のスタイリングにはぴったりハマりました。
■手袋
DENTS(デンツ)のペッカリーグローブ。
裏地無しの薄手の手袋は春先や秋口など 実は活躍機会が多いです。

以上、今回の着用アイテム紹介でした。
エゴにまみれた紹介文にお付き合いどうもありがとうございます。
ファッションはもとより、考え方や生き方も実はエゴだらけで日々過ごしている我々。
たくさんのエゴ(人)が集合して、社会を構成し、世界ができあがっているのだと考えると不思議ですし、面白いですね。

では、また次回。
ギャラリー
最後にギャラリーです。どうぞ。




























※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)
おしまい。
お知らせ
ブログ『行け行け、私物くん!』『トゥーマッチ杉原』、共に公式インスタグラムにて最新情報をアップしております。
最新記事のキャッチアップや気軽なコミュニケーションツールとして是非ご活用ください。
■ブログ『行け行け、私物くん!』公式インスタグラム
■『トゥーマッチ杉原』公式インスタグラム
※無言フォロー大歓迎です(フォローバックいたします)。
※当ブログで紹介している私物について、スタイリング・コーディネートについて、また それ以外のファッションに関する疑問や質問など、DMにてお気軽にお問い合わせください。