分かる人には分かる地味な相性の良さ。バブアー×パラブーツ×ビームスのビデイルSL。

2023年1月14日

Barbour×Paraboot×International Gallery BEAMS / BEDALE SL

ートソース、ナポリタン、ペペロンチーノなど、パスタの定番とも言えるフレーバーがある中で たらこパスタは異色の存在です。

一見すると 奇をてらった料理に思えますが、たらことパスタの相性はとても良いですし、個人的にもよく注文をするパスタの1つです。

異色と書いたものの、もはや定番ともいえる安定感のあるメニューとして認知されているのではないでしょうか。

たらこパスタはイタリアと日本のコラボ作のような位置づけですが、今回紹介するアイテムはイギリスとフランスのコラボ作

バブアー(英)とパラブーツ(仏)という2大老舗ブランドがタッグを組んだ異色のアイテムをレビューします。

※本アイテムと全く関係ないですが 私はナポリタンが苦手です。ナポリタンに非は一切無く、一方的に私が嫌っているだけです。ごめんナポリタン。

バブアー×パラブーツのビデイルSL

今回の『行け行け、私物くん!』で紹介する私物は、イギリスのブランド・バブアー(Barbour)を代表する定番ジャケット「ビデイル
※正確にはスリムフィット仕様の「ビデイルSL」です。

ですが、
ただのビデイルではなく、フランスのシューズブランド、パラブーツ(Paraboot)とコラボした異色です。

BEDALE SL / Barbour×Paraboot×International Gallery BEAMS

数多くあるバブアーのモデルの中でも最も定番人気のジャケットと言える「ビデイル」。
ワックスコットンジャケットの代名詞としても知られた存在ですが、特徴的なコーディロイの襟、ハンドウォーマー、フラップポケット、リブ付きの隠し袖など ディテールも楽しいモデルです。

そんなバブアーのビデイルに、フランスのシューズブランド<Paraboot(パラブーツ)>のレザーが融合。

さて どんな仕上がりなのか、まずは全容をどうぞ。

前面写真。

パッと見は普通のビデイルと同じように見えますが、両サイドのフラップポケットがなんとレザー仕様
そして、このレザーがパラブーツではお馴染みのリスレザー(オイルドカーフ)になっています。

サイドポケットがパラブーツのレザーという仕様。

ちなみに。
背面はこんな感じです。一般的な普通のビデイルと仕様は何も変わりません

背面。後ろから見ると”普通のビデイルSL”です。

レザー製のサイドポケット

というわけで、
このアイテムの一番の特徴はポケットがパラブーツのレザーであるという点。

当ブログでも多くのパラブーツ(の靴)を紹介してきましたが、同ブランドを象徴する素材として有名な高品質のリスレザー(オイルドカーフレザー)がポケットに使われているがはなんとも面白いです。
参考記事:Parabootの記事一覧はこちらから

もう少しレザーポケットについて見ておきましょう。

ワックスコットン素材のジャケットにオイルドカーフのポケットが配されているため、男っぽさがムンムンと漂ってくるディテールです。

むんむん…

バブアーとパラブーツ、なかなか地味な今回の絡み方ですがグッとくる人にはグッとくる
そんなアイテムに仕上がっています。


パラブーツの靴に付いているグリーンのタグもしっかりとデザインされています。↓

パラブーツのグリーンタグが付いているのもコラボならでは。

靴のレザーの厚みと同じではジャケットにフィットしないため 薄く調整された厚みのレザーが採用されているそうですが、ペラペラな感じは無く しっかりとコシがあります

かぶせの裏まできちんとレザーです。

一番の見どころはレザーポケットですが、首元のスロートラッチもパラブーツのレザーで仕立てられています。

雨風をしのぐためのスロートラッチもレザー製。

私はスロートラッチをほとんど使うことが無いので(=襟を立てて着ることが無いため)、レザー部分を誰かにひけらかす機会も皆無なわけですが、通常の着用時でもチラリとレザー部分が見えるので静かにほくそ笑みながら楽しみます(むっつり)。

通常着用でもチラリと見えるスロートラッチ。
ふふふ。

加筆しておきますが、スロートラッチとは英語で書くと「throat latch」です。
「のど留め」「のどあて」みたいな意味合いですね。

その他ディテール&着心地

ここからはその他のディテールを着心地や使い心地の感想を交えて紹介します。

まずは 袖部分。(ゆずではないヨ。そでネ。)
リブの袖口になっていますが隠れリブの仕様になっているのがポイント。ビデイルのディテールの中でも個人的に好きな仕様です。

風を通さないのも嬉しいですが、手首付近できちっと留まってくれるのも心地よい。

ジップはダブルジップです。
YKK社製のゴールドカラー。ジャケット本体色との相性も良いです。

大きめのトップが持ちやすい。

ライニングはチェック柄です。
正直 好みは分かれるところかなと思いますが、私はこの田舎くさい感じが好きです。

イギリスブランドらしくチェック柄がダサい。じゃなかった、良い。

着心地はというと、スリムフィットタイプのビデイルということもあって少しタイトめのフィッテイング
172cm、子熊のような体型の私で最大サイズの「42」でジャストフィット
たらこパスタを食べ続けると着られなくなること間違いなしなので気を付けなければなりません。トホホ。

内側には別売りのライナーを取り付けられるように専用のファスナーが備えられていますが、ライナーを装着すると私の体型ではモコモコ感が強く打ち出され、実写版くまのぷーさんみたいになるのでライナーは付けられません。トホホその2。

専用ライナーを取り付けるためのファスナーが内側に付いています。
ライナーを付けないので何の意味もありませんが邪魔にはなりません。

真冬のアウターには薄くて使えませんが(=寒い)、秋や春先にはちょうどよく使うことができるジャケットです。
また、ワックスコットン素材なので多少のベタつきがありますが、使用と共に徐々に抜けていきます。

仲介人、ビームス

さてさて。
今回のこのアイテム、バブアーとパラブーツの2社の他にもう1社、重要な役割を果たしている会社(ブランド)があります。

それが、BEAMSビームス
言わずと知れた日本セレクトショップ界のゆうですが、ビームスには数多くのレーベル(ライン)があります。
今回のアイテムは、ビームスの中でもインポートアイテムを中心にスタートしたレーベル、”International Gallery BEAMS”が大きく大きく大きく関わっています(3回言う)。

バブアー、パラブーツ、インターナショナルギャラリーBEAMSの3つの名が入ったネームタグ。

バブアー(1894年創業)とパラブーツ(1908年創業)
この2つのブランドは共に歴史のある老舗ブランドですが、接点があるようでありません。
バブアーは服飾ブランドですし パラブーツはシューズブランドなので当たり前といえば当たり前なのですが、とはいえ、街で「バブアーを着てパラブーツを履いている人」を見かけることはよくあります。
つまり相性良いんです

そんな相性の良さをしっかりとみ取り、交渉し、ディレクター的な仲介人の役割をしてくれたブランドこそがInternational Gallery BEAMSです。ありがたや、ありがたや。

ありそうでなかったコラボを実現させるに至った行動力や実行力は賞賛に値します。パチパチパチパチ。

まとめ

最後に今回のアイテムのまとめです。

今回は私物の中からバブアー×パラブーツのオイルドコットンジャケット、ビデイルSLを紹介しました。

イギリスのバブアー】と【フランスのパラブーツ】を【日本のビームス】が繋いで成り立ったレアなコラボレーションアイテム。
【FCバルセロナ】と【ニューヨークヤンキース】を【伊藤忠商事】が繋いでコラボアイテムを発表したようなノリです(ちょっと違うか)。

このアイテムで重要な点は、異色のコラボにも関わらず アイテムの仕上がりが違和感ゼロなところです。

これぞ、たらこパスタ!

おしまい。

スペック

・ブランド:Barbour×Paraboot×International Gallery BEAMS
・商品名 :BEDALE SL オイルドクロス ジャケット
・型番  :23-18-1333-197
・カラー :SAGE(セージ)
・素材  :表地・綿100%、裏地・綿100%、 裏地(下部)・ポリエステル100%、コーデュロイ部分・綿100%、リブ部分・アクリル100%、皮革部分・牛革
・原産国 :モルドバ共和国
・価格  :74,000JPY(plus tax)

※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)

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