たぶん一生手放さないであろうカバン。ガンゾのシェルコードバン・トートバッグ。(GANZO銀座店・限定受注生産)

2022年6月30日

「一生」というような、究極を表す言葉は 時と場合によって 意味が変わる 面白い言葉です。

①「あなたを一生 愛しています。
②「一生のお願いだから宿題うつさせて。

①の「一生」は深く重たい意味で使われ、「本当の意味での一生」としてとらえられる言葉。
対して ②の「一生」は浅く軽い意味で使われ、何度も繰り返し使える「便利な一生」。

もちろん、①を何度も繰り返し便利に使う人はいますし(本当にいます)
②を「本当に一生に1回の頼み事」として使う人もいるかもしれません(たぶんいません)

このように、「一生」という究極を表す言葉だからこそ、色々なニュアンスで使われ、色々なニュアンスでとらえられます。面白い。

しかし、①のような荘厳な「一生」という言葉も、②のような軽率な「一生」という言葉も、どちらも多用・乱用をすると信憑性が著しく低下するので注意が必要です。

強い力を持つ言葉ほど、みだりに多用すると責任も伴うというわけです。

何事も乱用はいけません。

(ダメ、ゼッタイ。)


さて、「なんのこっちゃ?」な冒頭の書き出しから 今回も私物を紹介するわけですが、

今回は、GANZOシェルコードバンのトートバッグです。

一生」というパワー ワードを使うと責任が伴うので 思い切り逃げの姿勢で書きますが、このカバン、たぶん一生・・・・・ 手放すことはないと思います。

私はあまりこういう宣言(「ずっと使います!」とか)はしない人間ですが、このバッグに関しては手に入れたときから思っていました。

たぶん一生 手放さないな」、と。

それぐらい素晴らしい逸品です。

ガンゾのシェルコードバン・トートバッグ

今回 紹介をするガンゾのシェルコードバン・トートバッグ、手に入れたのは2021年の6月です。

2021年1月30日にオープンした「GANZO 銀座店」の開店記念としてオーダー(限定受注生産)することができたのが、このバッグです。

オーダーをしたのが2021年2月中旬、完成して受け取ったのが同年6月でした(=3カ月ちょっとの納期)

本稿の執筆は2022年6月末なので、約1年使用しての今回のレビュー投稿と相成ります。
(掲載写真も すべて1年使用した時点での写真です。)

さて、では全容をば。

ででんッ。

GANZO / シェルコードバン・トートバッグ(GANZO銀座店限定)
斜めから。

これでもかと言うほど どシンプルなフォルムですが、それが良いのでしょう。

シンプルすぎて 手に入れた瞬間から飽きているレベルなので これ以上に飽きることはなく、むしろ年月と共にじわじわと自己評価が上がっていくのではないかなと思っています。


フロントにはこのようなレザーのロゴパッチが配されています。

前面にデザインされたロゴパッチ。
本体カラーと同素材&同色で配されているので目立
ちませんがそれがかっこいいです。

このレザーのロゴパッチには、GANZOのブランドロゴと レザーの提供元であるホーウィン社のブランドロゴが型押しで並んで配置されています。

ホーウィン社とは、革が好きな方ならよくご存じの ”あの”タンナーです。

皆さんご承知かと思いますので本稿では説明は思いっきり割愛します。

(詳しく知りたい人はググってください。)


素材はシェルコードバン(ホーウィン社特製レシピのコードバン)ですが、質感は「さすが」のひとこと。

独特の艶感が特徴で、光の当たり方によっても見え方が異なります。

独特の色合いや質感を楽しむことができるのが魅力。
ツルツル。テカテカ。ヌメヌ。表現は色々ありますが質感は本当に良いです。

続いて背面を見てみましょう。

背面写真、ででんッ!

背面も実にシンプルです。

よく目を凝らすと「凹」模様のステッチが入っているのを見ることができます。

これは内側ポケットを直接そのまま裁縫しているためです。

バッグの中を覗いてみると、このように内側にポケットが付いています。
直接縫い付けられているため、
オモテ「凹」模様のステッチが表れるわけです。

内側の写真を見て「おや?」と思った方はさすがです。

そうです、このバッグには裏地が付いていません

このいさぎよさが良いですね。

すっきりシンプルな内側は裏地無しのレザーだけの仕立てです。

裏地無しのレザーだけで仕立て上げられているため、使用と共に内側にもガツガツと傷が入るのですが、いずれはそれも味になっていくので良いでしょう。

内側にはガツガツと傷が入る。(別に良い。)

そして、この写真を見て 再度「おや?」と思った方、さらにさすがです。

そうです、ホーウィン社のスタンプ入りです。

ホーウィン社のスタンプ。

このスタンプについても書くと長くなるので割愛しますが、ホーウィン社がなめし製造を行ったことを証明するためのスタンプです。

まんじゅうに刻印が押されているのと同じです。

これと同じ。
(画像)花園万頭 公式オンラインショップより

続いて、底面。

底には鋲が打たれています。

こんな感じ。

本体底面には5箇所に鋲が打たれています。

外出時に地面に直接置くときに少しは・・・本体をガードしてくれます。

(個人的にはあってもなくてもどっちでもいいです。)


そして、このトートバッグで特筆すべきなのは、「持ち手」です。

持ち手部分。ここも素材はシェルコードバン。

この持ち手にも ホーウィン社のシェルコードバンが使われていますが、

革の端切れ部分のつなぎ合わせではなく・・・・1本の長いシェルコードバンがきちんと使われています。

メイン箇所ではない このような持ち手部分にもしっかりと妥協をすることなく作り込むあたり、GANZOの本気度を感じ取ることができます。

素晴らしい。

まとめ

最後に まとめです。

今回は、ホーウィン社のシェルコードバンを使った ガンゾのトートバッグを紹介しました。

冒頭に「たぶん一生 手放さない」と書きましたが、その言葉通り 少なくとも・・・・・長きに渡って愛用できる素晴らしいバッグです。

個人的に気に入っている点としては、使い勝手の良さ

ちょうど良いサイズ感(ちょっぴり大きめなのが良い)
荷物をガンガン入れることができるオープン型のトート
地面に置いたときにしっかりと自立する

それに加えて、ホーウィン社のシェルコードバンが使われていること。

総合的にみて、私にとっては魅力だらけのバッグです。

サイズ感、オープン型、自立する。
とても使いやすいです。

限定の受注生産だったので、タイミングがモノを言うとはまさにこのことですね。

素敵な出会いとなりました。

使い始めてまだ1年ですが、使い続けていく中で これからどのようにエイジングをしていくのか とても楽しみな逸品です。

大切に使おう。

あ、サイズ感はこんな感じです。

サイズ感。ヒューガルデン330ml瓶と撮影。
いつも通り あまり参考にならない。
それでは、さようなら。

スペック

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