冬にピッタリの(闇深き)デザイン。ブルックス・ブラザーズのポーラーベア・ウールニット。

2022年2月24日

児放棄や育児怠慢を意味する「ネグレクト」という言葉が認知されるようになって10年ほどになるでしょうか。
(ネグレクト(=neglect)は《故意に無視する/なまける》という意味。)

親が子供に対して適切な対応をせず、ほったらかしにする・・・・・・・・・ことをネグレクトと言い、児童虐待の一種とされています。

興味深いことに 人間の世界だけではなく、動物の世界にもあるそうで、

例えば 動物園などの飼育下にある一部の動物は、子を出産しても自ら率先して育児をしようとせず なまけてしまうことがあるそうです。

飼育員さんが手厚く世話をしてくれるからなんでしょうかね。


関係ない話ですが、ナマケモノという動物がいますが 彼らは育児もなまけるのでしょうか。

・・・。

さぁて、なまけていないで 本題に移ることにしましょう。

ブルックス・ブラザーズのポーラーベア ウールセーター

ブルックス・ブラザーズのこのニットは、ふわっとした厚手のラムズウールで仕立てられたアイテム。

Brooksbrothers / 100184515

同社のアーカイブからデザインを掘り起こし、現代風に再構築されたセーターです。

どことなくレトロな雰囲気があるのは そういうわけですね。

フロントにはポーラーベア(ホッキョクグマ)が2頭 向かい合っている姿がデザインされています。

決闘シーン…?

ではなく、夫婦 もしくは カップルですね。

オスとメスのくまちゃんカップル。

カップルだと推測できる理由は、バック(背中)に子供のポーラーベアがデザインされているからです。

後ろにお子様ベアがいた。

ポツンと1頭だけでたたずむお子様ベア…。

フロントの仲良しくまちゃんズと対比するかのような悲しいデザイン…

に見えてきます。

近づいて、声でもかけてあげましょう。

すすすっ…。

ぽつん。

孤独感がすごい…。

もっと近づいてみます。

ドキドキ。

・・・!!

なんだか泣きそうな悲しい顔をしていました。

声をかけようかと思いましたが、かける言葉も見つかりません。

そっとしておきましょう。


ブルックス・ブラザーズのデザイナーにはきっとそんな意図はないのでしょうが、

これ、つまり、「ネグレクト・ニットウェア」です。(ちがうぞ)

そして、そう見えてくる私の精神状態や いかに。

(元気です。)

その他ディテール

ここからは その他のパーツのディテールをサクッと紹介します。

フロント/バック、共に(袖もですね!)上下で仕切られたデザインになっていますが、下部はバーズアイのパターンデザインになっています。

下半分はバーズアイの格子デザイン。

近くで見てみるとこんな感じです。

チカチカします。

生地のアップ写真をアップします(はいはい)。

バーズアイとは、直訳したそのまんま「鳥の目」という意味ですが、

私にはこれが鳥の目には見えません。


クルーネックの首元はゆるめのリブ仕様。

ブランドタグには「ENGLISH LAMBSWOOL」と表記がありますが、日本語に訳す必要はゼロです。


袖口と裾口もリブ仕様で、ここは首元のリブよりもテンションがきつめ。

デザインのアクセントにもなっています。

まとめ

機能性もデザイン性も、冬の寒い時期(1月~3月上旬)に活躍してくれそうなブルックス・ブラザーズのウールニットを紹介しました。

(桜の時期が近づくころにはデザイン的に着れなくなるでしょう。)

肉厚で耐久性もありそうなウールはふわっと暖かく、着心地も良いです。

後ろにぽつんといるくまちゃんが気になりつつも、

それに関してはスルーしておきましょう。

これぞ、本当のネグレクト。

仲良く楽しそうな くまちゃんカップルを見ながらお別れです。

ラブラブ。

スペック

Continue Reading

関連

TAG

キーワード

Contact

お問い合わせ

当私物へのご質問など、
インスタグラム、もしくは下記お問い合わせフォームからご遠慮なくお問い合わせください。