水辺で使えないサンダル。エンダースキーマの「クロックス・ケイマン」をオマージュしたレザーサンダル。

2022年8月3日

Hender Scheme / mip-18

ロックス(crocs)が日本でブームになったのは2007年だと記憶しています(違うかな?)

流行っている「モノ・コト」の波に乗るのが性に合わない天邪鬼あまのじゃくな私は、クロックスを履いて街に繰り出している人たちを冷めた目で見るタイプの人間でした(なんなら今もそうです、すいません)

しかし、あれだけの一大ブームがあり、模造品が出回り、今なお模造品で溢れかえっているので、心のすみっこのどこかで「履き心地が良いのだろうな」とやんわりと考えることはありました。

それでも、天邪鬼あまのじゃくなプライドが邪魔をして購入することはおろか 今まで試着をしたことすらありません。

それがどういう風の吹き回しでしょう。

エンダースキーマ(Hender Scheme)が展開する「manual industrial products」で、クロックスがオマージュされているのを発見してしまい、とうとう今夏、買ってしまいました。

(参考記事)ただの黒い靴ではない。エンダースキーマの「ナイキ・エアフォース1」をオマージュしたレザースニーカー。(Hender Scheme / mip-22)

エンダースキーマのクロックス・オマージュサンダル

はい。「買った」とは言ってもこれつまり、クロックスではありません。

あくまでもエンダースキーマが、クロックスからインスピレーションを得てオマージュ品としてリリースされている商品。

Hender Scheme / manual industrial products 18

なので、レザー”です

「軽量で、濡れてもすぐ乾く」みたいなコンセプトがきっとあるであろうクロックスのサンダルをオールレザーで作るこの変態さ。

いやいや、大好きです。

外観を観察

さて、ではまずは外観をぐるりと見てみましょう。

クロックスにも当然ながら たくさんの商品ラインナップがありますが、

今回紹介をするエンダースキーマのこの「mip-18」は、クロックスの中でも最もアイコニックでクラシカルなケイマン」というモデルのオマージュ品

ハーゲンダッツで言うところの「バニラ」です。

クロックスの「クラシック クロッグ・ケイマン」。同ブランドを代表するモデル。
(画像)
クロックス公式オンラインショップ」より
こちらはエンダースキーマのオマージュ品、mip-18。
本家とそっくりですが、素材はレザーです。

横から見るとこんな感じです。

横から見た図。

サイドに空いた台形の穴の位置が本家クロックスと微妙に異なりますが、これは構造上仕方がないでしょう。

台形の穴の位置は少し異なる。
(上)クロックス
(下)エンダースキーマ

続いて、履き口サイドからの見た目はこの通り。

インソールはナチュラルカラーです。

ナチュラルカラーのインソール。
エイジングが進むと色の変化が楽しめそうです。
エンダースキーマのロゴ「H」の文字が刻印されています。

アッパーに空けられた穴から差し込む光が綺麗です。

まるで教会のステンドグラスのよう。
とまでは言いませんが、そんな感じです、はい。

細部を観察

ここからは細部をかいつまんで見ていきます。

まずは 一番気になる ”あの部分

クロックスと言えば…の、あの可動式のヒールストラップ。

おお、ちゃんと動く。
本家と同じように可動式です。
ヒール部分。
フィット感アップにおおいに健闘。

ちなみに、当然ですがここの丸いボタン(?)にはクロックスのワニちゃんマークはデザインされていません。

ワニワニ。
本家ワニ。
名前はデューク(Duke)というそうです、知りませんでした(創設者の名前です)。

雑談ですが、「クロックス」の名前の由来はワニのクロコダイル。

水辺にも陸地にも生息し、天敵がほぼおらずタフ、しかも長生きする。
そんなところからきている名前だそうな。ほぉ。


次にソール。

さすがはエンダースキーマ、もちろんソールもレザーで仕立てています。

正確には、革底にクレープソールが貼りつけられたデザイン。

革底×クレープソール。
適度なクッションとグリップがあります。
縫い付けも本格的。
革靴と同じようにソール交換も可能です。
↑参考までに、こちらは本家クロックスのソール。

履き心地

本家のクロックスを履いたことがない(試着すらしたことがない)ため比較ができませんが、本アイテムの履き心地は良好です。

無論、履き心地だけ・・・・・・で評価をした場合、本家クロックスが勝ちます。
(履いたことがないけれど確信。)

しかし、この比較は野暮というもの。

大量生産型のクロックスと、手作業で少量を生産するエンダースキーマとではやりたいことが違うため、比較する意味はほぼないでしょう。


これは本家クロックスも同じだと思いますが、アッパーに空いたたくさんの穴のおかげで風通りが良く、とても涼しいです。

肌に触れる部分も少ないので蒸れることもありません。

特徴的な穴のおかげで涼しい。

一点、エンダースキーマのこのサンダルにマイナス点を付けるとすれば、ライニング(裏地)が無いこと。

予算的な問題や物理的な構造問題もあると思うので簡単な話ではないのでしょうが、履き始めはどうしてもスレて痛いです。
(履き込むときっと解消される。)

裏地無しの1枚革構造。
履き始めは硬くてザラザラで痛い。
言い換えれば、無骨な男らしさや 潔さがあって良いです。

無理矢理にマイナス点を探してみただけで、総括的には履き心地に不満はほぼありません。

まとめ

最後にまとめです。

今回は、エンダースキーマのクロックス オマージュのサンダル「manual industrial products 18」(mip-18)を紹介しました。

レザー製品なので、水辺でジャブジャブ…なんてことは到底できません。
あくまでも「街履き用」です。

しかし、レザーだからこそ本家クロックスにはない魅力があるわけです。

とりわけ レザーならではの経年変化に期待ができるので、履き込んでいくうちにどのような表情に変わっていくのか非常に楽しみです。

本家のクロックスを購入することは今後もなさそうですが(ごめん)、違った角度からクロックスのことを知るきっかけにもなりました。

ありがとう、エンダースキーマ、クロックス、そして、ワニ。

おしまいワニ。

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