スニーカーと革靴のハイブリッド。エンダースキーマの「ナイキ・エアマックス90」をオマージュしたレザースニーカー。

2022年11月6日

Hender Scheme / mip-25

ニーカーを数足しか持っていない私。

「なぜスニーカーを履かないの?」と聞かれることがよくあります。

主な理由は、
・テック素材が(あまり)好きではない
・ソール交換ができないのが悲しい&寂しい
・ハマるとお金が足りなくなって困る

この3つです。
(個人的趣向の観点なのでスニーカーが嫌いなわけではないのですが、ほとんど履くことありません。)

とは言っても、スニーカーの快適さと楽チンさも知って理解しているので、もっと年を取って革靴を履くことに疲れてしまえば スニーカーへ寝返る可能性も大いにあり得るでしょう。


スニーカーの魅力は、カジュアルなこと、楽なこと。
革靴の魅力は、キッチリ感(なにそれ)があること、エイジングを楽しめること。

本当はそれぞれにもっと深い魅力がありますが、ザッと表面だけを見るとこんな感じではないでしょうか。

これら両者のそれぞれの良さが上手く融合された靴ってないのかなぁ…と思いめぐらせますよね?(よね?)

はい。
あります。

というわけで、
今回は スニーカーと革靴のハイブリッドさを楽しむことができるアイテム、エンダースキーマ(Hender Scheme)のレザースニーカー「mip-25」を紹介します。

エンダースキーマのmip-25

今回 私物の中から紹介をするのは、エンダースキーマ(Hender Scheme)のレザースニーカー「mip-25」。

Hender Scheme / manual industrial products 25

エンダースキーマは、誰もが一度は見たことのある”あの靴(=主に有名なハイテク系スニーカー)をすべてレザーで製作している日本のブランド。

以前、同ブランドの「mip-22」について書きましたが、今回は別のモデル「mip-25」のレビューです。
参考記事:ただの黒い靴ではない。エンダースキーマの「ナイキ・エアフォース1」をオマージュしたレザースニーカー。(Hender Scheme / mip-22)

今回の「mip-25」は、ナイキ(NIKE)の名作、”あの”エアマックス90」のオマージュ作品です。

エアマックス90をオマージュしたエンダースキーマのmip-25。
こちらは 本家「ナイキ」のエアマックス90。
(画像)ナイキ公式通販サイトより

本家のエアマックス90と比較をしてみると、細部まで丁寧に再現されていることが分かります。

本家に搭載されているエアマックの一番の特徴であるかかと部分の「エア」は、エンダースキーマ「mip-25」では再現されていません(「再現できない」&「再現しない」という表現の方が正しいか)

ですが、細かいハイテク素材が数多く使われているエアマックス90をレザーで再現することがブランドのコンセプトなので、エア無し仕様で仕上げたエンダースキーマに拍手です、パチパチパチ。

エアの再現は無し。それでも細部の作り込みは見事です。

「エア」ともう一つ、再現されていない部分があります。
それは、ナイキのロゴ

ただし これは再現してしまうと商標上アウトでしょうから仕方がないことでしょう。

本家のエアマックス90のヒール部分にはナイキのロゴが入っていますが、、
エンダースキーマにはNIKEロゴの再現はありません(当然)。
ななめ後ろからの写真も載せておきます。
本家には赤枠部分にナイキのスウッシュロゴがデザインされていますが、エンダースキーマ版は当然ここも無地。

スニーカーをすべてレザーで再現することは、「言うは易く行うは難し」でしょう。

本家のスニーカーを分解して型紙にパターンを引き、それをレザーで再構築するという簡単な工程のように思いますが、そんな楽勝案件では無いはずです。

適したレザーを選抜するところから始まり、そのレザーで本当に製作が可能かどうかの打ち合わせを職人と何度も擦り合わせたことでしょう。

ちょっとした喧嘩もしたでしょう(勝手な想像)。

耐久性のテスト、デザイン性の確認、ボランティアではないのでマーケティング調査も必要ですし、採算分岐点を見極める必要もあります。

そういったことを考えながら本アイテムを眺めると、ブランドの企業努力がとてもよく伝わってくる素晴らしい靴だなと理解できます。

あ。
「すべてをレザーで再現」と書きましたが、正確には一部にラバーが使われています。

赤線で囲った部分だけはラバーが使われています。
なんでだろう。

その他ディテール

その他のディテールについて少し。

まずは、アウトソール。
グリップ力 皆無のレザーソールです。

スニーカー顔なのにレザーソールというのがなんとも面白い。

ソールレザー
おっと、ここにも一部ラバーが使われていますね(かかと側)。

ライニングは柔らかい豚革(ピッグスキン)です。

内側のライニングはブタさん。
クッションが入っていて、履き心地が良いです。

革製のシューレースも付属しています。
が…
えげつないほど通しづらく、一度はずすと 再度セットする気になりません。

靴紐はコットン製とレザー製の2本が付属します。

私はコットン製のシューレースを通して履いていますが、レザー製のひもを通した姿も載せておきます。

なかなかカッコいいですが、実用性を考えるとコットンのシューレースの方が楽です。

レザー製のシューレースを装着。
レザーの無骨っぽさが出ます。

ギャラリー

文中に載せきれなかった写真を載せておきます。

おまけ程度のものです(てへへ)。

まとめ

最後にまとめです。

今回は、エンダースキーマのmip-25を紹介しました。

ナイキのエアマックス90をレザーで再現した渾身のオマージュ作品

スニーカーの軽快さと、経年変化を楽しめるレザーの良さが上手く調和されたハイブリッドな靴です。

履き込んでどのような表情に変化するのかが非常に楽しみな一足。

たまに(本当に稀に)、何世代も前の傷だらけになったスマートフォンやウォークマンを使っている人を見かけることがあるのですが、なんとも言えない雰囲気を感じます。

きっとそんな雰囲気が出るように変化をしてくれるのではないかと期待しながら、地道に末永く履きたいと思います。

では。

スペック

・ブランド :Hender Scheme(エンダースキーマ)
・ライン  :manual industrial products(マニュアル・インダストリアル・プロダクツ)
・モデル名 :manual industrial products 25
・型番   :mip-25
・カラー  :ブラック
・アッパー :牛革 / ヤギ革
・ソール  :牛革 / ラバー
・ライニング:豚革
・原産国  :日本
・価格   :64,000JPY(plus tax)

※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)

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