タグ・ホイヤー(TAG Heuer)が このたび発表した「マリオカート」とのコラボウォッチ。
リリースの報道を一目見て、「え!?大丈夫それ…」と冷笑したものの、結局買ってしまいました(あらら)。
購入するに至った要因は大きく2つ。
① 時計に描かれているマリオに思い入れがある
② 想定購買客のストライクゾーンに自分が居た
今回は上記の①と②の詳細を交えながら、タグホイヤー×マリオカートのコラボウォッチ、「フォーミュラ1×マリオカート リミテッドエディション(CAZ201E.FC6517)」について書きます。
補足しておきますと、今回 タグホイヤーが発表したマリオカートとのコラボウォッチは2種類。
約50万円のもの(限定数=3,000)
と
約300万円(限定数=250)のもの。2種類です。
石油王ではないので迷わず安いほうを買いました(ヒーヒー)。
なので、「トゥールビヨン クロノグラフ(=約300万円のほう)」のことが書かれた記事を探していた皆さん、すいません。
私のブログには一切の情報が無いです(えへへ)。
タグ・ホイヤー・フォーミュラ1×マリオカート
さて。
ここからは、「フォーミュラ1×マリオカート リミテッドエディション(CAZ201E.FC6517)」の実機について写真と共に紹介します。
モデルは、タグ・ホイヤーの中でも人気のフォーミュラ1。
マリオカートとのコラボには最適のモデルだなと感じます。
時計全容
まずは、時計本体の全容です。
ジャジャン。
こちら。
ぱっと見、マリオの存在ゼロです(それが良い)。
キャラクターの主張が強すぎると普段使いするのが難しくなるので、この程度の分からなさは大歓迎です。
さ。
文字盤に寄ってみましょう。
ズ―――――ムッ!
チェッカーフラッグを彷彿とさせる市松模様の文字盤に、ベゼルには「MARIOKART」ロゴ、9時位置の秒針にカートに乗ったマリオ、3時位置にはブランドロゴと日付表示が配されたデザインです。
それでは、細部をもう少し詳しく見ていきましょう。
9時位置のマリオ
この時計の文字盤のディテールを見るうえで、一番最初に目に飛び込んでくるのが9時位置のカートに乗ったマリオです。
この部分は秒針なので 常にグルグルと針が回っており、マリオがずっと隠れてしまうことはありません。よろしい。
一部の親しい友人は知っている話ですが、私のLINEのアイコンは実はそっくりそのままこのマリオカートのマリオです(あっそう)。
自分にとって愛着のあるデザインが時計に描かれていることがこんなにも嬉しいことだとは。
そんな超個人的なことが 購入のきっかけのひとつになったのでした。
(いきなり私情を挟んですいません。)
3時位置の日付&アイコン表示
この時計のもう一つの楽しいギミックは3時位置の日付表示部分。
一般的な時計のデイト表示は 言わずもがな「数字(日付)」が表示されますが、この時計では キリの良い日付(5日、10日、15日、20日、25日、30日)にマリオカートを象徴するアイテムやキャラが表示されます。
つまり、該当日にはアイコンやキャラが表示されるだけで、日付(数字)は表示されません。
「えっと…この絵って何日のことなんだっけ?」と困惑すること必須です。
でも大丈夫。
分からなくなればスマートフォンを見て確認するので何にも心配ありません。
(腕時計の意味よ…。)
キリの良い五十日(5,10,15,20,25,30)の日付表示がアイコンやキャラクターで表示されるわけですが、ここからその全アイコンを紹介しておきます。
正直言って、「へぇーそうなんだー」ぐらいの内容です。
興味ない人はさっと流してください。
文字でまとめると、
5日・ スター
10日・トゲゾー
15日・キノコ
20日・バナナ
25日・赤甲羅
30日・キラー
です(へぇー)。
その他ディテール
ここからは時計のその他ディテールを見ていきます。
まずは、裏蓋。
カートに乗ったマリオのシルエットがデザインされ、上部には「LIMITED EDITION」の文字も見えます。
この時計は3,000本限定ですが、シリアルナンバーの表記はありません。
少し残念な反面、変な番号の個体が自分に回ってきても複雑な気持ちになるので無ければ無いでいいです。
「931」とか「2319」とか「2943」とかね。
考えすぎか。
次に竜頭。
マリオの「M」のマークがここにデザインされています。
これは賛否あるかなという印象。
ポップなロゴなので オモチャっぽくなってしまうリスクもあり、苦手な人は一定数いそうです。
かく言う私は、ギリセーフです。
ギリセーフとはギリギリセーフ(「なんとか容認できる」の意)のことで、マリオへの義理から 忖度して容認をしている「義理セーフ」という意味ではありません(説明不要)。
続いて、蓄光について。
蓄光は申し訳程度にほのかに光るレベルです。
ポイントはベゼル部分の「MARIOKART」のロゴも光るところです。
最後に着用してみた、の図。
マネキン君の腕にそっとセットしてみました。
実際に腕に着けてみるとボリュームもあり(44mm)、重厚でかっこいいです。
ネットやカタログだけでは分からないものですね。
ベルト
ベルトについても少し触れておきます。
リミテッドアイテムならではの専用のレザーベルトが付属します。
バックル部分はリュウズと同じようにマリオの「M」マークがデザインされています。
ベルトについて残念に感じるのは やはり素材がレザーというところ。
水や汗に弱く、どうしても劣化が早い素材なので長く使うことができません。
それでなくとも限定品のベルトです。
正規店のスタッフ曰く、「限定品のベルトであっても別途購入可能」とのことですが、それもいつまで購入可能なものなのか…。
不安でいっぱいです(おおげさ)。
というわけで、この時計に関してもこの専用ベルトはたまに使うだけに留めておき、他のNATOベルトなどに付け替えて使います。
付属品
続いて、付属品の紹介です。
他の時計と同様、この時計にも大げさな付属品が色々とついています。
内心「邪魔だなぁ」と思いつつも、限定コラボアイテムならではの付属品がついてくるのは楽しいですね。
まずは、箱。
靴の箱レベルの大きさです。
箱はこのようにぱかっと観音開きのように開きます。
こういうパッケージをデザインするのも楽しそうです。
仕事にすると楽しくないのかもしれませんが。
黒い表紙のブックレットなのかと思いきや、これはただのケースで、このケースを開けるとやっとのことで本命のブックレットが登場しました。
期待してブックレットをパラパラと読んでみるも、たいしたことは書いていませんでした。
期待感だけは味わえたので良しとします(宝くじの原理)。
内容はともかく、こういった付属品があることによって マリオカートとタグ・ホイヤーの世界観がうまく調和していることが表現されており、特別仕様なこともあってある程度は楽しめます。
さ、箱の中にはまだモノが入っています。
左は時計が入っているボックスで、右は携帯用のレザーケースです。
右側に納められていた携帯用のレザーケースはコレです。
時計のベルトと同じく、赤いステッチが入っていてかっこいいです。
撮影のために携帯用ケースに入れて楽しんでみましたが、実際にこのケースを使うことはないでしょう。(社外品の携帯用ケースを使っているため。)
付属品は以上です。
あくまでもコレクションアイテムといったイメージの強い今回の付属品。
多少のコレクション根性(なんだそれ)は必要かなと思うものの、サイズをもう少し小さくして欲しいのが本音です。
あ、忘れてました。
もちろん説明書とギャランティカードも付属しています。
消費世代の中心にいる
さて。
冒頭で、「想定購買客のストライクゾーンに自分が居たこと」が購入をしたきっかけのひとつだったと書きましたが、そのことについて想うことを少し。
30代も残りわずかの私にとって、今が最も社会の中心に属していて、最も消費をする世代の中心にいるな と感じています。
「消費」という言葉をウィキペディアで調べてみると、『欲求を満たすために財・サービス(商品)を消耗することを指す。需要やニーズ、資源を使用することでもある。生産の反意語。』とあります。
つまり、端的に言えば 私、「モノ、買っている。」わけです。
ではなぜ モノを買っているのか。
これを考えるのが大事なことです。
10代の頃は消費をしたくともまだ親に依存するしか道がなく、「モノ、買ってもらう。」でした。
20代の頃は消費欲求は強くあれど 生きるのに必死で余剰資金が無く、「モノ、買えません。」でした。
30代も後半の今、マーケット全体が自分に対して営業をかけてきているように感じます。
それは、社会の中心に居るのだよと認められたひとつの証拠であり、そのオファーは出来得る限り引き受けるのが筋であって、一定の年齢に達するまでは消費し続けることが正義だとすら感じています。
引き受けること(=消費をすること)で生まれる新たな感情がありますし、それが40代半ば以降の自分の人生経験につながるだろうと信じているからです。
なので、30代の今は「モノ、買っている。」で正解です、きっと。
もっと年を重ね、50代にもなると、マーケットから訴求されるゾーンから自分が徐々に外れていくでしょうし、今まで購入してきたモノで満足を得ていることもあり、「モノ、買いません。」になるのではなかろうかと想像しています。
「働くうちは働く。」と言った言葉があるように、「買えるうちは買う。」というのがポジティブな私にとってはキーワードなのかもしれません。
「ポジティブ(前向き)」と「楽観的」の意味を混合させないように注意が必要ですが(ぎくっ…)。
さてさて。
あまりにも急に堅苦しい話をしたせいで、マリオ様もお疲れ気味のご様子。
ぼちぼち おうちに帰る時間だそうです。
ブ――――ンとな。
マリオ様もお帰りになったのでぼちぼち本記事も「まとめの章」にはいるとしましょうか。
ん?
え??
なんだか大きな物音がしたような気が…
事故ってるし…。
えっと、
119、119っと。
まとめ
マリオ様も(無事)搬送されたことですし、最後に今回のまとめです。
今回は、「タグ・ホイヤー フォーミュラ1×マリオカート(リミテッドエディション)」について書きました。
マリオカートという世界的レースゲームとのコラボウォッチには、驚きと、楽しさと、そして、子供っぽさをもあえて”味”としてしまうタグホイヤーの実力もあり、非常に微笑ましいアイテムに仕上がっています。
日本発のゲームがこのような形で表現され 商品化されていることは、日本人としても嬉しいことですね。
買うまでは不安要素の方が大きかった時計ですが、手に取ってみると上手くまとめられていることがよく分かり、非常に満足できるモノです。
是非とも、末永く使いたいです。
おしまい。
追伸。
誤解のないように念のために書いておきますが、本稿で事故ったマリオ様のミニカーは 時計を購入しても付属しません。
スペック
- ブランド :TAG Heuer(タグ・ホイヤー)
- モデル名 :タグ・ホイヤー フォーミュラ1 × マリオカート(リミテッドエディション)
- 型番 :CAZ201E.FC6517
- ケース径 :44mm
- 重量 :約140g
- ムーブメント:自動巻き
- キャリバー :キャリバー16
- 文字盤カラー:ブラック
- ケース素材 :スティール&セラミック サテン/ポリッシュ仕上げ
- ベゼル素材 :セラミック
- ベルト素材 :レザー
- 防水 :200m
- 仕様 :クロノグラフ(1/4秒計、30分計、12時間計)
- 原産国 :スイス
- 価格 :470,000JPY(plus tax)
※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)