名刺を渡す頻度が年々減ってきているように感じます。
感じるというか 実際に減っています(私は)。
一昔前はビジネスシーンでは名刺交換は必須事項でしたが、SNSの発展やオンラインミーティングなどの平常化に伴って、名刺の存在が徐々に薄れてきた感は否めません。
かわいそうな名刺たち…。
私が意気揚々と買い替えたガンゾのこの名刺入れも購入から2年の年月が経ちました。
2年前よりも名刺を渡す機会、やはり減っているように感じます。
そんなわけで、今回は名刺入れの紹介です。
名刺文化はいつまで続くのか
アイテム紹介の前に名刺を渡しあう文化がいつまで続くのかを考えてみます。
名刺とは「私はこういう者です」と名乗る際の補助アイテムのような役割を持っているわけですが、SNSの発展と共に存在意義が危ぶまれているように感じます。
近年ではインターネット上でもコミュニケーションが完結してしまうことから(本質的な完結はできません)、”わざわざ人に会って挨拶をする”という行為そのものが軽視され始めています。
この流れは今後も加速すると考えられ、例えばメタバースのような仮想空間における日常生活がある程度の水準で社会的に認知されると、名刺の存在意義なんてものはますます失われていくでしょう。
しかし、これ、危うい問題です。
インターネットや仮想空間の利便性にケチをつけるわけではありませんが、我々人間はやはりどこまでいっても動物です。
(生身の)顔と顔を合わせて、そこにある”リアル”をそれぞれに感じあうことこそが自然な喜びであるべきはず。
名刺交換にその想いをすべて託すことは筋違いですが、”リアル”を交わし合う人間の文化として 名刺交換がその一役を担ってきたことに違いはありません(特に日本では顕著です)。
名刺文化をすげなく終わらせてしまうことは、”リアル”の一部を文化から捨てることにも等しく、人と人の繋がりとはいったい何なのかを考えさせられる議題です。
30年後(2052年)に名刺がまだ存在しているのかどうかは分かりませんが、少なくとも今よりも発行枚数は大きく減少しているでしょうし、名刺を交換するという行為そのものがどのように認識されているようになっているのか、非常に興味深いです。
未来人よ、先に教えてくれ。
ガンゾのスモールクロコ名刺入れ
さ。
ここからやっとアイテム紹介です(長かった)。
今回は、私物の中からガンゾのスモールクロコの名刺入れを紹介します。
先述したように 名刺を誰かに渡す機会が減ってきてはいるものの、いつどこで誰に出会うか分からないのも事実。
そのため、私はできる限り名刺入れを持ち歩くようにしています。
この名刺入れは2年前(2020年)に新調したもの。
実際に活躍する場面はさほど多くはないですが、常にバッグに入れて持ち歩いているモノなので表面に小傷が入っています(仕方ない)。
バッグの中で出番を淡々と待つだけの日々が多いにも関わらず、傷だらけになるとは。
なんとも深い話です。
べろんと開くとこのような一枚革。
竹腑が綺麗に並んでいます。
クロコならではのワクワク感。
セミマット仕上げなので程よい光沢感がありますが、他に持っているガンゾのスモールクロコのアイテムよりも光沢感が強い印象。
こういった色の出方や素材の表情には個体差がありますが、その差もまた天然素材の魅力のひとつですね。
(参考記事)似て非なるもの、アイデンティティとは何かを問う(無理)。ガンゾのクロコ財布。
(参考記事)小銭は死ぬまでなくならなさそう。小銭の収納に、お気に入りのコインケースを。ガンゾの馬蹄型スモールクロコ・コインケース。
内装はこんな感じです。
ひとことで言うと、地味。
ですが、カラーはブラックで統一されていますし、オモテのクロコのギラギラ感とのバランスを考えると「良い地味さ」です。
このガンゾのギャランティカード(保証書)、どんな小さなアイテムを購入した際も付属します(保証書だから当たり前か)。
金ピカのプラスチックカードなので なんだかお金持ちになった気分(単純)。
肝心の名刺の収納ですが、通しマチになっているのでかなりの枚数の名刺が収納できます。
(ガンゾ公式HPには 普通サイズの名刺が約50枚収納可能と書かれています。)
この名刺入れの優秀なところは、メインポケットの収納力もさることながら 他にもポケットがたくさんあるところです。
このように たくさんのポケットがあると、普段は持ち歩きたくないけれど たまーーーに使う怪しい会員カードや、使いどころがないけれど捨てられずに持っているテレホンカード(オリックス時代のイチロー選手のテレカ)などを収納しておけるので便利です。
まとめ
最後にまとめです。
今回は私物の中からガンゾのスモールクロコ名刺入れを紹介しました。
スモールクロコの2つ折り財布を使い始めたのを機に 名刺入れも同素材のもので揃えようと思って購入したのがきっかけですが、結果的にはこの名刺入れにも大変満足しています。
名刺交換の機会が減って出番があまり無いですが、名刺だけの収納にとどめず、カードケースとして使えばそれなりに活躍の場もあります。
できれば死ぬまで買い替えたくないですが、さすがにそれは無理でしょうか。
ボロボロになってついに買い替えようとする頃には、「名刺入れ」というアイテムそのものが存在していない可能性もあります。
ああ、時代とは儚いものだこと。
おしまい。
スペック
- ブランド :GANZO(ガンゾ)
- 商品名 :SMALL CROCO (スモールクロコ)名刺入れ
- ライン :スモールクロコ
- 品番 :57517
- カラー :ブラック
- 素材(外装):スモールクロコダイル
- 素材(内装):カーフレザー(バケッタヌメ)
- サイズ :約 縦7.5×横11.0×厚さ2.0
- 仕様 :通しマチ、ポケット×4
- 生産国 :日本
- 価格 :100,000JPY(plus tax)
※本記事内の写真はすべて「iPhone 12 mini」の内蔵カメラにて撮影しています。
(一部クレジット記載のある写真/画像/絵/図などは除く)